PayPayアカウントを複数保有すると規約違反になり、最悪の場合は利用停止されます。
バーコード支払いの主流となっているPayPayは、キャンペーンの実施頻度が高く、ポイント還元の機会が多いのも魅力の1つです。
今回はPayPayアカウントを複数保有することや、ポイントを多く得られる方法についてご紹介します。
正しい利用方法を知り、お得にPayPayポイントをGETしましょう!
PayPayアカウントの複数保有はNG!規約で禁止
PayPayアカウントを複数保有すると、キャンペーン時などに2倍のポイントバックが受けられてお得かも?と考えますよね。
以前私も同じように思ったことがあります。
しかし、PayPayアカウントを複数保有することは禁止されています。
PayPayアカウントの複数保有については、下記のように規約に明記されています。
(※ 出典:PayPay残高利用規約第3編第1条 PayPayマネーアカウントの開設等)
「PayPay残高利用規約第3編第1条 PayPayマネーアカウントの開設等」には、「利用者は、PayPayマネーアカウントを複数保有することはできません」と書かれていました。
規約にはっきりと書かれているため、複数保有すると規約違反に該当します。
規約に違反した場合は、利用の停止やアカウントを削除される可能性があります。
規約に違反した場合の対処について具体的にどうなるのか気になったので調べてみると、下記のように明記されていました。
(※ 出典:PayPay残高利用規約第1編第6条 解除)
「PayPay残高利用規約第3編第1条 PayPayマネーアカウントの開設等」「PayPay残高利用規約第1編第6条 解除」より
「利用を停止される」とは、PayPay残高が凍結されて使用できなくなるということです。
せっかくチャージした残高も利用できなくなるので、元も子もなくなります。
また、規約違反で利用停止された場合、アカウントが復活する可能性はほぼないと考えられるでしょう。
規約違反になり、アカウントの利用停止などのペナルティがあることを考えると、PayPayアカウントを複数保有してポイントを稼ぐのは、とてもリスクが大きいと言えます。
私も「あわよくばPayPayアカウントを複数作って、ポイント稼ぎをしたいな」と思っていましたが、得られるポイントに対してリスクがかなり大きいと感じました。
複数の電話番号がある場合、アカウント作成自体は可能
前項では、複数のアカウントを保有すると規約違反になるとお伝えしました。
電話番号を複数持っている場合は、アカウントの作成自体はできます。
PayPayアカウントは電話番号との紐付けが必須となっています。
PayPayの安全性を高めるために、電話番号を利用して本人確認しているそうです。
そのため、電話番号を1つしか持っていない場合は、PayPayアカウントも1つしか保有できません。
プライベート用と仕事用など、電話番号を複数持っている場合は、それぞれのPayPayアカウントにそれぞれの電話番号を利用して登録できるということです。
ただし、本人確認できるのは1人につき1つのみと決められています。
本人確認ができないPayPayアカウントは下記のように、さまざまな利用制限があります。
本人確認あり | 本人確認なし | |
不正利用被害への補償 | ⚪︎ | × |
PayPayマネーの使用 | ⚪︎ | × |
銀行口座からのチャージ | ⚪︎ | × |
銀行口座の新規登録 | ⚪︎ | × |
利用できるお店の違い | 全国のさまざまな加盟店 + 保険の支払い、家賃の支払い、金券ショップなど | 全国のさまざまな加盟店 + 学習塾、エステ、競馬 |
税金の支払い (PayPay請求書払い) | ⚪︎ | × |
PayPay資産運用の利用 | ⚪︎ | × |
PayPayクレジット (旧あと払い)の上限金額 | 過去24時間:最大50万円 過去30日間:最大200万円 | 過去24時間:最大10万円 過去30日間:最大10万円 |
(※ 出典:PayPay公式サイト)
本人確認が完了していないPayPayアカウントが全く使えないというわけではありませんが、本人確認が完了しているものと比べると、使い勝手は格段に落ちると言えます。
私はしばらく本人確認をせずにPayPayを利用していました。
ある時に本人確認をしたのですが、とても使いやすくなり「もっと早く本人確認すればよかった!」とさえ思いました。
また、「今後予定されているキャンペーンやPayPayクーポン、PayPay STEPなどの特典の適用には本人確認が必要となる方針です」と公式サイトに明記されています。
そのため、今後も本人確認ができているPayPayアカウントとそうでないアカウントの使い勝手には差が出ると考えられます。
PayPayアカウントを複数保有するデメリット
PayPayアカウントを複数保有するデメリットをまとめてみました。
デメリットは主に下記の4つが考えられます。
- PayPayの規約違反になり、利用できなくなる可能性がある
- 2つ目以降のアカウントは本人確認ができない
- 本人確認ができないアカウントは利用制限がある
- 本人確認ができないアカウントはチャージ金額が出金できない「PayPayマネーライト」になる
上記をふまえると、PayPayアカウントを複数保有するのはデメリットが大きいと感じませんか?
なんと言っても最大のデメリットは、アカウントの利用停止されることです。
規約違反してまでPayPayアカウントを複数保有するメリットに比べると、デメリットが圧倒的に大きいと感じます。
ポイントをできるだけたくさん得たいあなたのために、記事の後半では正規ルートでポイントを稼ぐ方法を紹介しています。
PayPayアカウントの複数端末での利用は可能!本人のみ
PayPayアカウントを複数保有することは規約違反になるとお伝えしましたが、1つのPayPayアカウントを複数端末で利用することは可能です。
2021年1月26日、PayPay公式は複数端末で同一アカウントのPayPay利用を可能にする「ログイン管理機能」をリリースしました。
「ログイン管理機能」は、PayPayアカウントを利用している端末を一覧で管理できる機能です。
つまり、1つのPayPayアカウントを複数端末で利用することを公式が認めているということになります。
会社用とプライベート用など、スマホを2台持ちしている人にとって、どちらの端末でもPayPayが使えるようになるのは嬉しいですね。
本項では、PayPayを複数端末で使う方法と注意点をお伝えします。
1つのPayPayアカウントを複数端末で利用する方法
1つのPayPayアカウントを複数端末で利用する方法は、とても簡単です。
下記のように、3ステップの手続きさえすれば、複数端末で利用できます。
<PayPayアカウントを複数端末で利用する方法>
- PayPayを使いたい端末にアプリをダウンロードする
- すでに保有しているアカウントのパスワードでログインする
- 新しい端末に送信されたQRコードを、普段利用している端末でスキャンする
もしくは、普段利用している端末に送られてくるSMSで認証する
大切なのは、ステップ3のQRコードかSMSでの認証です。
不正ログインや不正利用などを防止する観点から設けられているため、必ず認証する必要があります。
新しく登録する端末と普段利用している端末の両方が手元にある場合は、QRコードでのスキャンがおすすめです!
新しく登録する端末が手元にない場合は、SMSでの認証を選択すると、普段使っている端末のみで完結します。
1つのアカウントを複数端末で使用することになるため、キャンペーンの恩恵はもちろん1アカウント分になります。
1つのPayPayアカウントを家族で共有はできない!
前項では、1つのPayPayアカウントを複数端末で利用することは可能だとお伝えしました。
しかし、PayPayアカウントの利用は複数端末であっても本人のものに限るため、家族間での共有はできません。
PayPayアカウントを第三者が利用できないことについては、下記のように規約にも明記されています。
(※ 出典:PayPay残高利用規約第3編第1条・第2条)
「第三者」には配偶者や子どもなどの家族も含まれます。
つまり、1つのPayPayアカウントを家族間で共有することはできないということです。
規約違反をするとアカウントを利用停止される等の可能性があるため、家族であってもそれぞれのPayPayアカウントを作成しましょう。
家族1人1人がアカウントを保有するため、キャンペーンにはそれぞれ参加できます。
家族みんなで協力してキャンペーンポイントを貯めるのも楽しそうですね。
1つのPayPayアカウントでポイントを二重取りする方法
せっかくPayPayを使うなら、たくさんポイントを貯めてお得に買い物したいと思う気持ちはよくわかります!
1つのPayPayアカウントでもポイントの二重取りは可能です。
複数アカウントをわざわざ作り、規約違反しないかドキドキしながらポイントを得るのではなく、正規ルートで二重取りができます!
1つのPayPayアカウントでポイントを二重取りする方法は下記の2つです。
- PayPayカードをクレジット利用設定する(旧あと払い)
- 「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」を利用する
2つをそれぞれ詳しく解説していきます。
PayPayカードをクレジット利用設定して使う(旧あと払い)
PayPayカードに入会し、「クレジット(旧あと払い)」を利用すると、ポイント還元率を高めることが可能です。
PayPayカードとは、PayPayが発行するクレジットカードのことです。
通常のPayPay残高を利用すると、利用額の0.5%がポイントとして付与されます。
一方で、PayPayカードをPayPayの「クレジット」機能に登録して利用すると、利用額の1.0%がポイントとして付与されます。
つまり、2倍のポイント還元を受けられるということです。
PayPayの「クレジット」機能には、下記の3つの特徴があります。
- チャージ不要で利用できる
- 年会費や手数料が無料で利用できる
- 使った分は翌月にまとめて登録口座から引き落とされる
「クレジットカード払いのバーコード版」と考えるとイメージしやすいかもしれません。
(※ 出典:PayPay公式サイト)
支払いにPayPayのクレジット機能を使えば、ポイントの基本付与率が2倍になります。
PayPayのクレジット機能は、PayPayカードからの残高チャージとは全く異なるため、注意が必要です。
(※ 出典:PayPay公式サイト)
PayPayカードから残高チャージをすると、PayPayカードへのポイント付与はなく、残高で利用した金額にのみ0.5%が付与されます。
つまり、通常のPayPay利用と同じになり、ポイントアップにはなりません。
PayPayカードをクレジット利用設定にすると、スマホ画面のバーコードを利用してクレジット払いしたことになり、1.0%のポイントが付与されます。
利用額は同じにもかかわらず、ポイント付与が2倍になるのでとてもお得にゲットできると言えます。
PayPayカードを持っている場合は、進んで利用することをおすすめします!
「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」を利用する
PayPayの残高チャージに「ソフトバンクまとめて支払い」「ワイモバイルまとめて支払い」を利用すると、ポイントがお得にGETできます。
ソフトバンクやワイモバイルの「まとめて支払い」とは、ソフトバンク・ワイモバイル・LINEMOのスマホ代と他のサービス代金を合算して支払う機能です。
つまり、PayPay残高へのチャージ金額もスマホ代と併せて支払えるということになります。
PayPay残高へのチャージ分を含めたスマホ代の支払いにクレジットカードで支払うことで、クレジットカードのポイントが得られます。
「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」にはクレジットカードの指定はないため、あなたの好みのカードポイントを集められます。
ただし、2022年12月1日より「まとめて支払い」の支払いに「PayPayカード」と「PayPayゴールドカード」は設定できなくなりました。
(※ 出典:PayPayカード公式サイト)
また、クレジット会社によっては、「まとめて支払い」の分がポイント還元の対象外としている場合があります。
事前にキャリア決済分全てがポイントの対象になるかどうかを確認してから登録する必要があります。
楽天ポイントなど、PayPayポイントの他に集めているポイントがある場合は、「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」の利用がおすすめと言えます。
まとめ:PayPayアカウントを複数保有すると規約違反となりリスクが高い!
今回はPayPayアカウントの複数保有や、ポイントを多く得る方法についてご紹介しました。
PayPayアカウントを複数作成すると規約違反になり、最悪の場合はアカウントが利用できなくなります。
ポイントをたくさん得たい場合には、複数のアカウントを作るのではなく、クレジット機能やまとめて支払いを利用しましょう!
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