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ナスダック100はおすすめできない投資先!?メリット・デメリット4選を徹底解説

2024年は、新NISAの開始、日経平均が史上最高値を更新、米国経済も株価が高騰し、投資に関するニュースが目白押しです。

そんな中

「S&P500やオルカンはなんとなくわかったけど、他の銘柄も知りたい」

「他の投資先も見たけど、ネットではおすすめできないと書かれていて不安」

といった人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、米国への投資先として有名な「ナスダック100」について

●投資した時のメリット・デメリット

●ナスダック100のポートフォリオへの組み入れ方の事例

をお伝えしていきます。

この記事を読めば、ナスダック100についての正しい理解が得られ、自分の投資先として適切か判断出来るようになります。

ぜひ本記事を投資生活にお役立てください。

ナスダック100に投資するメリット

これからの成長が期待できる、革新的な企業へ集中して投資可能

ナスダック100の構成の特徴として、ハイテク・IT(情報技術)関連企業が中心で、急成長も見込めるベンチャー企業が多数含まれていることも特徴です。

以下は代表的な指数(NYダウ・S&P500・ナスダック100)の、業界別の構成比率です。

どの指数でも情報技術、コミュニケーション・サービスの割合は高いですが、特にNASDAQ100は両業種で73%と飛びぬけて高くなっています。

(出典:PayPayアセットマネジメント株式会社

もちろん、現在の世界経済をリードしているGAFAMやテスラ、AIバブルによって株価が急騰しているエヌビディアなどの銘柄も含まれています。

代表的な米国株の3つの指数は、

●ナスダック100=「世界中の新興ハイテク・IT企業たち」

●NYダウ=「アメリカの古くからの優良企業たち」

●S&P500=「NYダウとナスダックから上位500社を選んだもの」

と考えるとわかりやすいと思います。

そのため、ナスダック100に投資する=世界中の有望なハイテク・IT企業に集中して投資できることはメリットだと言えます。

金融ショック時に強い

ナスダック100は金融ショックの際に強い回復力を持っています。

2008年のリーマンショックの際、ナスダック100はS&P500より下落幅も小さく、安値に到達する期間が、4カ月間短かったのです。

【S&P500】

2007年10月9日の高値1,565.15から56.8%下落

2009年3月9日に676.53の安値

【ナスダック100】

2007年10月31日の高値2,238.98から53.7%下落

2008年11月20日に1,036.51の安値

つまり、ナスダック100はS&P500よりもリーマンショック後の不況からの回復が早かったと言えます。

またコロナショックの際も下の表の通り、わずかではありますが、S&P500よりも下落幅は小さく、回復も早かったのです。

もちろん金融ショックですので、大幅な下落は避けられませんが、そこからの回復力が早かったという事実は魅力の一つと言えるでしょう。

NISAを活用すれば、非課税での投資も可能

ナスダック100は、2024年から開始された新NISAの対象銘柄です。

そのため、通常は運用益の20%が課税されますが、NISA口座で購入すると、非課税で投資できます。

投資額が大きくなればなるほど、当然運用益への税金の額も大きくなります。

その点、NISA口座での投資が出来ることはとても大きなメリットと言えます。

※デメリットの点で記載しますが、レバレッジ型の金融商品(レバナス)はNISA口座では購入できません。

今後のAI時代においても、大幅な値上がりの可能性あり。

2010年代はITの時代でした。この時代に急激な成長を見せた、GAFAMやテスラなど、その多くがハイテク・IT(情報技術)関連企業です。

そのトレンドは2020年代にはAIに移り変わり、半導体企業の株価が急騰しています。

特に米国でAI用半導体が好調なエヌビディアは、年初来で46%超の値上がりを見せています。

AI&半導体バブルはしばらく続くという見通しもあり、ナスダック100の構成企業から次のGAFAM・エヌビディアが生まれてくる可能性も、十分考えられます。

このままこの勢いが続けば、ナスダック100に投資した時に、かなり大きなリターンを得られる可能性もあるでしょう。

ナスダック100に投資するデメリット

他のインデックスファンドに比べ、銘柄の分散が出来ない。

メリットとして革新的な企業への集中投資を挙げましたが、それはリスクにもなります。

「卵は1つのカゴに盛るな」という格言があるように、集中投資は取り返しの利かない損失になる場合もあります。

堅実な投資を目指すのであれば、異なるセクターや金融資産(株・金・債券)に分散して投資することが鉄則です。

その点、ナスダック100はS&P500やオルカンに比べると、ハイテク&グロース企業(これから成長していく企業)にどうしても投資対象が偏ります。

「幅広い業界に投資したい」「長期で安定した企業に投資したい」と思う方は、ナスダック100だけでは十分な分散が利かない点は理解しておきましょう。

値動きが大きくなりがちで、一時的に急落する可能性あり。

構成比率の大部分を占める、情報技術とコミュニケーション・サービスのセクターは比較的値動きの幅が大きいセクターです。

ナスダック100は、もともと値動きが大きいセクターに、集中して投資するため、余計に大きな値動きをします。

以下はコロナショックの2020年~2024年3月までの約4年間のチャートです。

一番上のオレンジの線が、ナスダック100の大きな割合を占める情報技術セクターの値動きです。

4年を通して結果的に大幅に上昇はしているものの、決して右肩上がりではないことがわかります。

長期間で見れば株価は大きく上がっていきますが、短期間で見ると急落のタイミングもあります。

大きな含み損が出ると、投資初心者は我慢できずに売ってしまい、利益を取り逃がすこともあります。

株価が下がっている期間は、気持ちが落ち込むので、それ自体も大きなデメリットと言えます。

ポートフォリオへの組み入れ方に注意が必要 ほったらかし投資には向かない

値動きが大きいということは、利益や損失の変動も大きいということになります。

その点、着実に資産を増やしたい人にとっては、ナスダック100は今話題の「ほったらかし投資」には向きません。

ほったらかし投資とは、決まったタイミングで金融商品を購入し続け、後は売らずに持ち続けるという投資のやり方です。

このやり方は、日々の値動きをいちいち気にすることがほとんどないので、多くの人におすすめのやり方です。

ただ、それは「リスクの分散が出来ている」ということが前提です。

S&P500やオルカンは、幅広い業種の優良企業で構成されていますから、リスクが分散されています。

そのため、投資初心者でも持ち続けるだけで良いというわけです。

ここまで述べた通り、ナスダック100ではリスクの分散は十分ではありません。

そのため、他の金融商品と組み合わせて、自分に合ったポートフォリオを形成していくことが不可欠です。

レバナスは超危険!取り返しがきかないレベルの損をする可能性も。

ナスダック100が危険、おすすめしないと言われる大きな理由として、レバレッジ取引が挙げられます。

ナスダック100に関連する金融商品として、「レバナス(=レバレッジ・ナスダック)」が有名です。

レバレッジは日本語で「てこ」という意味で、てこの原理で少ない力で重いものを上げるように、自分の資金以上の取引が可能です。

短期間で大きな利益を狙えるのは魅力ですが、自分の資金以上の損失を受けるリスクもあります。

ちなみに、こういったリスクの大きいレバレッジ商品は、NISA口座では購入出来ません。

堅実な資産形成を目指す趣旨に合わないというのが理由です。

やはり上級者向けの投資手法になるので、初心者や手堅くコツコツと資産を増やしたい人には、おすすめできません。

【投資術】ナスダック100のポートフォリオへの組み入れ方

ここで「じゃあどれくらい、ナスダック100をポートフォリオに組み入れたらいいの?」と疑問に思う方も多いかもしれません。

一例ではありますが、私が先輩投資家(億の資産を持っている)から参考にした、初心者~中級者向けアドバイスをご紹介します。

ナスダック100にどれくらいの割合投資すべきか、そもそも投資しないほうがいいのか、

以下の画像ように考えるのがおすすめです。

ナスダック100のポートフォリオへの組み入れ方|フローチャート画像
(画像は筆者作成)

「手堅く資産を増やしたい」「投資戦略を考える時間がない」という人にとっては、基本的にS&P500やオルカンだけの投資で十分だと思います。

それでもなお、投資に興味があって、利益を狙いたいという人にはナスダック100を検討すれば良いと思います。

まとめ

今回はナスダック100のメリット・デメリットと具体的な投資事例についてお伝えしました。

ナスダック100はS&P500などに比べ、構成銘柄に偏りはあるものの、大きなリターンも期待できる分、投資先として検討の余地は十分あります。

ただし、レバレッジ型の「レバナス」はリスクが大きすぎるため、投資初心者にはおすすめできませんので、その点は注意しましょう。

こちらの記事もおすすめ:オールカントリーかS&P500を両方買うのは得策か?メリットとデメリットを比較【初心者注目】

それぞれに合う投資方法を探しながら、自分の資産を大切に運用していきましょう。

  • この記事を書いた人

マネーリテラシー編集部

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