「新卒で入った会社を辞めたいけど、辞めるタイミングがわからない!」
就職活動を無事に終えて入社できても、仕事内容が想像と違ったり労働環境が悪かったりすると、つい辞めたくなってしまいます。
しかし、辞めるタイミングがわからずに機会を逃し続けると、ストレスを抱えて自分を苦しめることになりかねません。
今回の記事では、新卒で辞めるおすすめ時期や、よくある退職理由、実際に辞めた方々の声をまとめました。
新卒で会社を辞めたいけど、タイミングがわからず悩んでいる方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
新卒3年以内で辞める人は3割超え!離職率の実態
新卒3年以内で辞める方は意外に多く、大学卒の場合だと離職率は3割を超えます。
厚生労働省によると、令和2年3月に卒業した学卒者のうち、3年以内に辞めた人の割合は以下の通りです。
(※出典:厚生労働省「新規学卒者の離職状況」)
大学卒の離職率が3割を超えているのはもちろん、短大等卒や高校卒でも4割前後であることがわかります。
中学卒に関しては、半数以上の方が新卒3年以内に辞めていることが明らかになりました。
厚生労働省の調査結果から、新卒3年以内で辞めるのは決して珍しいことではないといえるでしょう。
新卒だけど会社を辞める理由3つ
離職率が高いことからも、新卒で「会社を辞めたい」と考えるのは自然なことかもしれません。
新卒で会社を辞めるとき、よくある理由として挙げられるのは次の3つです。
- 思っていた仕事と違った
- 労働時間が長い
- 人間関係が悪い
思い通りの仕事ができず、ストレスの溜まりやすい職場環境だと、辞めたい気持ちも大きくなっていきます。
思っていた仕事と違った
入社前に想像していた仕事と違った場合、そのギャップに耐えられず「辞めたい」と考えるケースは珍しくありません。
新卒の方は社会人経験がないため、企業説明会などで聞いた内容から、会社に良いイメージを抱きがちです。
しかし、実際は希望部署に配置されなかったり、やりたい仕事がすぐにできなかったりすることが多々あります。
仮に希望した仕事ができたとしても、想像以上に過酷で「自分には合わなかった」と気付かされるかもしれません。
自分の抱いたイメージと現実がかけ離れていたとき「思っていた仕事と違った」という理由で、退職を選んでしまいます。
労働時間が長い
サービス残業や休日出勤が多いなど、労働時間が長いことも新卒の方が辞める理由の一つです。
新卒の方は特に、慣れない業務に追われ、なかなか時間内に仕事を終えられない傾向にあります。
ひどい会社だと残業を強制し、定時退社する社員には注意するところもあるかもしれません。
労働時間が長すぎるとストレスが溜まり、心身に不調が出てしまいます。
仕事への意欲も低下するため「このままでは体がもたない」と早い段階で退職を決断する方もいるでしょう。
人間関係が悪い
同僚からの嫌がらせや上司のパワハラなど、人間関係が悪いことも新卒で辞める理由として挙げられます。
どの会社に勤めても人間関係はつきもので、ある程度の悩みを抱えるのは自然なことかもしれません。
しかし、会社に行きたくなくなるほど人間関係が悪いのは問題です。
職場の人間関係が悪いと、どんなに仕事が好きで続けたくても、辞めざるを得ない状況になることも考えられます。
特に入社したばかりの新卒は、信頼できる上司がおらず、誰にも相談できないまま辞めてしまうのがよくあるパターンです。
新卒が辞めるおすすめ時期3つ
「会社を辞めたい」と思っても、辞めていいタイミングがわからないと、簡単に踏み切れません。
新卒の方が会社を辞めるおすすめ時期は次の3つです。
- 他社の求人が増える時期
- ボーナス支給後
- 会社の仕事が落ち着く閑散期
辞める時期を考えるときは「転職がうまくいく」「円満に退職できる」2つのタイミングをねらいましょう。
他社の求人が増える時期
他社の求人が増える時期は、転職活動がうまくいく可能性も高まるため、辞めるタイミングとしてはおすすめです。
一般的に1〜3月や7〜9月は、さまざまな企業の求人が増える傾向にあります。
このタイミングをねらって、転職活動や辞める手続きを進めましょう。
おすすめは求人が増える時期に転職活動を進めて、転職先が決まってから会社を辞めることです。
新卒の方は貯金がないことも多く、会社を辞めてから転職活動を始めると、生活費のなさから焦って転職先を決めてしまいます。
今よりも良い環境で働くためには、冷静な判断力が重要です。
転職活動を成功させるためにも、1〜3月や7〜9月に転職先を決めてから辞める手続きを進めるようにしましょう。
ボーナス支給後
ボーナス支給後も、会社を辞めるおすすめの時期です。
多くの企業では、6月と12月の年2回ボーナスが支給されます。
「在職中の転職活動が難しい」「とにかく辞めたい」方は、ボーナス支給後に辞めると、ある程度お金に余裕が生まれるでしょう。
新卒だと支給額はあまり多くないかもしれませんが、少しでも経済的に余裕のある状態で辞めることは大切です。
在職中の転職活動がうまくいかなかった場合は、ボーナス支給後に辞めることも検討しましょう。
会社の仕事が落ち着く閑散期
仕事が落ち着く閑散期に辞めることで、できる限り会社に迷惑をかけず円満に辞められる可能性が高まります。
新卒とはいえ、社員は会社にとって大事な戦力です。
繁忙期に一人でも抜けると、会社はその穴を埋めるために他の社員の業務量や労働時間を増やすかもしれません。
そうなると、周囲に迷惑をかけることになり、会社との関係が悪化した状態で辞めることになります。
会社を辞めるときは、自分の気持ちだけでなく周囲に与える影響を考慮することも大切です。
心身に不調がある場合を除いては、できる限り閑散期に辞められるよう、計画的に手続きを進めましょう。
また、辞める際は他の社員に十分な引き継ぎを済ませておくことも重要です。
最後まで責任感をもって仕事に取り組む姿勢は、転職活動においても企業に好印象を与えられる可能性があります。
本当に新卒で辞めても大丈夫?実際の声を紹介
こちらでは、実際に新卒で会社を辞めた人や、その周りにいた方の声をまとめました。
この方は新卒1年目で会社を辞めたものの、無事転職に成功したようです。
現在は第二新卒を積極的に採用する企業も多いため、有利に転職活動を進められる方が多い傾向にあります。
また、転職エージェントを利用することで、一人で転職活動を進めるよりも成功確率を上げられます。
こちらの記事もおすすめ:転職するなら絶対必須!転職エージェントおすすめ3選
新卒で辞めてからの転職活動に苦労するパターンもあります。
会社を辞めてから転職活動を始めると、在職中の実績を一つずつ思い出す必要があるため、時間もかかるようです。
「今すぐ辞めたい」と思っても、できる限り在職中に実績や経験をまとめ、転職活動を進めることが成功の秘訣かもしれません。
まとめ:会社を辞めるベストな時期をおさえてスムーズに転職しよう
新卒3年以内でも、イメージとのギャップや労働環境の厳しさから、会社を辞める人は多い傾向にあります。
よくある退職理由として挙げられるのは「思っていた仕事と違う」「労働時間が長い」「人間関係が悪い」の3つです。
新卒で辞める場合は、他社の求人が増えたり、円満に退職できたりする時期をねらうことが大切です。
会社を辞めるベストな時期をおさえ、次はよりよい環境で働けるように転職活動を進めましょう。
元小学校教員Webライター 塩むすび。