1993年に創業したNVIDIA(エヌビディア)は、1999年1月にNASDAQ上場。上場当時は1株あたり12ドルの企業でした。
NVIDIAはデジタル化の中心を担う半導体において、世界をリードする企業です。
時流に乗り、成長していったNVIDIAは2024年5月18日現在、一株あたり924.79ドルにまで成長しました。
引用:株探米国株(https://us.kabutan.jp/stocks/NVDA/finance)
わずか四半世紀の間にここまでの成長を見せるNVIDIA株。今後10年でさらなる成長を遂げるのでしょうか?
この記事では個人投資家兼副業ライターのあきらがNVIDIA社の事業や10年後の株価について解説していきます。
これを見れば、NVIDIA社が投資対象となる銘柄なのか、判断する材料になるでしょう。
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NVIDIA(エヌビディア)社の事業
NVIDIA(エヌビディア)社は「GPU」と呼ばれる半導体を提供している企業です。
GPUとは、Graphics Processing Unitの略で、コンピューターの画像処理を担います。
主にゲーム分野に用いられることが多い半導体です。
NVIDIA社のGPUは、コンピューターやゲーム市場だけでなく、CG技術による画像分野や自動運転、生成AIの分野にも使われています。
2023年に入り、テキストを自動生成してくれるChatGPTが話題になり、生成AIが注目を集めている現状。
テキストだけでなく、画像を生成するStable Diffusionなど、AIの進歩には目まぐるしいものがあります。
その進歩の基盤を支えているのがNVIDIA社のGPUです。
NVIDIA(エヌビディア)社の強み
NVIDIA社の強みは生成AIを事業に取り入れる仕組みを構築していることです。
もちろんNVIDIA社のGPUそのものの性能が高いことは言うまでもありません。
性能が高いGPUというハードウェアだけでなく、ソフトウェアも充実しているのです。
「NVIDIA AI Enterprise」というAIプラットフォームを強化するソフトウェアを提供しています。
中でも「NVIDIA NeMo」というフレームワークを使うことで、生成AIモデルの構築・カスタマイズ・展開までカバーすることが可能です。
対応している種類も豊富で、画像生成AIのための「Picasso」や製薬のための「BioNemo」なども展開しています。
さらにNVIDIA製のGPUを使っている企業は、Amazon・Google・Microsoftなど大手を筆頭に多数を占めており、現状一強と言っても過言ではありません。
参考:https://www.nvidia.com/ja-jp/data-center/products/ai-enterprise/
NVIDIA(エヌビディア)社のGPUが活躍している市場の今後
NVIDIA社の10年後の株価を予想するために、GPUが活躍している市場では、今後どのような市場規模になっていくのか見ていきたいと思います。
その市場規模の大きさが、NVIDIA社の価値を高めることに繋がるからです。
GPUが活躍を期待されているのが、次の3つの分野です。
- 生成AI
- メタバース
- 自動運転
それぞれ見ていきましょう。
生成AI
ChatGPTやStable Diffusionの登場で一気に注目を集めたAI市場は今後も緩やかに、しかし、加速度的に成長すると見込まれています。
「日本のAIシステム*1市場規模(支出額)は、2022年に3,883億6,700万円(前年比35.5%増) となっており、今後も成長を続け、2027年には1兆1,034億7,700万円まで拡大すると予測され ている」
引用:総務省令和5年版情報通信白書(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r05/pdf/n4900000.pdf)
さらに、NVIDIA社のGPUが飛躍的な進歩をもたらした生成AIの市場規模は2023年には、世界で113億米ドル(約1.6兆円)が2028年には518億米ドル(約7.5兆円)になると予測されています。
参考:https://www.sbbit.jp/article/cont1/121341
NVIDIA社は強みの部分でも述べたように、GPUの性能の高さとAIを事業に取り入れるためのエンドツーエンド(導入から実装後のフォローまで)のソフトウェアも提供しています。
生成AI市場において、NVIDIA社の強みは確固たるものではないでしょうか。
メタバース
メタバースとは、インターネット上の仮想空間のことです。
超越を意味する「meta」と世界を意味する「universe」を組み合わせた造語のことで、近年ではGAFAの一角であるFacebook社が社名をmeta社にするなど、メタバースには期待が寄せられています。
総務省の情報通信白書でも、その期待が現れている情報が公開されています。
「世界のメタバース市場(インフラ、ハードウェア、ソフトウェア、サービスの合計)は、2022年の8兆6,144億円から、2030年には123兆9,738億円まで拡大すると予想されている」
引用:総務省令和5年版情報通信白書(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r05/pdf/n4700000.pdf)
10倍以上の市場規模になり得ると予想されています。
メタバースでは、自身の分身となるアバターを使い、仮想空間での移動や他のアバターと会話し、コミュニケーションや仕事をすることが可能です。
仮想空間を作り出すのに必要な半導体が、画像処理を担うGPUとなります。
NVIDIA社のGPUは、CPUを介さずに高速処理が可能なため、仮想空間を作り出すのに適しているといえます。
メタバース市場でもNVIDIA社の強みが発揮できるといえるでしょう。
自動運転
自動運転は近年、自動車業界では当たり前のように言われだした分野です。
自動運転にはレベルが設定されており、レベルによって運転の主体が変わったり走行領域に制限が設けられています。
引用:https://jidounten-lab.com/autonomous-level
市場調査によると、レベル2以上の自動運転車が2030年、2045年で飛躍的に台数が伸びると予測されています。
引用:https://www.fuji-keizai.co.jp/press/detail.html?cid=22085&la=ja
自動運転レベルが高度になるにつれ、自動運転に欠かせない機能の市場規模も大きくなります。
NVIDIA社では「NVIDIA DRIVE」という自動運転にかかる強力な計算能力と画像処理能力をもったソフトウェアを提供しています。
自動運転の分野でもNVIDIA社のGPUは活躍できる見込みがあります。
NVIDIA(エヌビディア)社の財務状況
NVIDIA社のGPUが活躍し得る市場での更なる成長が見込めました。
次は、NVIDIA社の現在の財務状況を確認していきましょう。
財務状況を確認することで、将来も伸びる余地があるかどうかを見通すことができます。
業績推移
まずはNVIDIA社の業績推移を見ていきましょう。
引用:株探米国株(https://us.kabutan.jp/stocks/NVDA/finance)
今期は売上高は伸びているものの、営業益・経常益・最終益が減少しています。
1株あたりの利益も減少しており、不安が残ります。
ただ、注目を集め始めたChatGPTなどの生成AIが登場したのは2023年からなので、今期以降の伸びに期待です。
財務推移
続いては財務状況の推移を見ていきましょう。
引用:株探米国株(https://us.kabutan.jp/stocks/NVDA/finance)
今期は、自己資本比率が微減しており、有利子負債倍率が微増していて不安ではあります。しかし、自己資本比率は50~60%台で推移しているので、倒産はないのではと予測できます。
総資産も前期に大幅に伸びており、今期は微減しているものの十分健全な範囲ではないでしょうか。
CF(キャッシュフロ-)
キャッシュフロ-とは、企業におけるお金の出入りを見る項目です。
キャッシュフロ-が悪ければ、黒字倒産してしまう恐れがあります。
引用:株探米国株(https://us.kabutan.jp/stocks/NVDA/finance)
営業CFでは本業による利益から支出を差し引き、現金がどのように動いているかを見ることができます。
今期は前期より減少していますが、営業益の減少と見れば問題ないでしょう。
財務CFは借入金などの返済や入金、株主への配当による現金の出入りを表しています。
財務CFは大幅に赤字化、投資CFは大幅に黒字化しています。
フリーCF(企業が自由に使えるお金)と現金等残高が大幅に増えていることから、有価証券や固定資産の売却によって、資金調達したのではと考えられます。
財務CFの大幅な赤字化は気になるところです。
財務状況まとめ
今期の業績推移では売上高以外が減少しているため、不安が感じられるNVIDIA社の財務状況です。
CFも財務CFが大幅な赤字となっているため、不安が残ります。
ただ、自己資本比率が安定しているため、すぐに経営状況が傾くとは考えられません。
また、NVIDIA社のGPUが進化を発揮するのは2023年以降と考えられるので、今後のニュースチェックが必要です。
NVIDIA(エヌビディア)社、10年後の株価予想
NVIDIA社の株価は伸びる可能性があると予想します。
理由は「NVIDIA社の製品が持つ強みが競合他社と比べ、一つ抜けている」からです。
生成AI・メタバース・自動運転といったこれから伸びると予測されている市場において、NVIDIA社のGPUやソフトウェアは確固たる地位を築いています。
エンドツーエンド(導入から実装後のフォローまで)でAIを自社に取り入れる仕組みは、これから必須となるでしょう。
そのため、NVIDIA社の株価は今後さらに伸びていくと考えられます。
実際、ChatGPTが登場したあたりからNVIDIA社の株価は上昇しています。
有力な競合他社が出てこない限り、今後もこの流れは続くのではないでしょうか。
NVIDIA社の株を購入する時の参考にしてください。
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