「Paidyの債務金額が決まりました。本日中に対応してください」
こんなSMSが突然届いてどう対応したら良いかわからない…そんな声が増えています。
キャッシュレスが当たり前になり、手軽に利用している人が増えていることから「債務金額」なんて言われると「あれ？何の請求だろう？」と素直に受け止めてしまう人もいるのではないでしょうか。
今回は後払い決済サービス「Paidy」のサービスを例に詐欺メールの見分け方と安全な利用方法をご説明します。
債務金額決定通知は本当にPaidyからのもの？
下記のような内容が来るという報告はありますが、典型的なフィッシング詐欺で、個人情報が抜き取られる可能性がありますので要注意です。
“Paidyの債務金額が決まりました。本日中に対応してください。詳細はこちら：https://paid○○.○○/
差押最終通知”
フィッシング詐欺とは送信者を偽ったメールを送り付けたり、偽のメールを送り付けた後、偽のサイトへ接続したり、アカウント情報（ユーザーIDやパスワード）、クレジットカード番号などの個人情報を盗み出す詐欺のことです。
もしPaidyから債務金額決定通知が届いたら？
Paidyをそもそも利用していない場合は直ぐに詐欺だと気づけるかもしれませんが、既に利用されている人は『あれ？』と思ってしまうこともあるかと思います。
覚えのない支払いはしない
既にPaidyをご利用の場合は「こんなに使ったっけ？」と考えながら、払ってしまう前に利用明細をしっかりと確認しましょう。
大きな買い物は記憶に残ると思いますが、少額でもキャッシュレス利用が容易になった今ではコンビニでの利用など決済を全て覚えていることは簡単ではありません。
WEBサイトや専用アプリで利用明細を確認し、不審な支払がある場合やそもそも利用がないような請求がないかよく確認をしてください。
自分以外の第3者の確認をする
第3者による無断利用・不正利用に注意してください。
特に多いのが家族など同居人による利用です。
悪意がないにしても、パソコンやタブレットを共有していて支払情報が登録されている、残っていてそのまま決済してしまったということもしばしば。
カスタマーに問い合わせをしてはじめて、無断利用が発覚することがあります。
便利な機能ではありますがPaidy自体にもIDとパスワードを自動保存する機能があり、要注意です。
家族や同居人ではなかった場合は支払情報を抜き取られたことによる不正利用の可能性が高いので直ちにカスタマーへ連絡しましょう。
カスタマーサポートへ連絡する
支払明細を確認し、家族や同居人にも心当たりがない場合はカスタマーサポートへ問合せをしてください。
下記、URLのお問い合わせフォームから連絡が可能な他、電話での問い合わせ窓口も設置されています。
(参考元) Paidy│お問い合わせフォーム（ペイディご利用者様）
また、Paidyの公式ホームページにおいてもこのように注意喚起がされていますのでよく確認をしましょう。
(参照元) Paidy│不審なメールやSMSを受信した場合の対処法について
Paidyから覚えのない請求が来ないための対策は？
正直に言ってしまうとスマートフォンを持っていて当たり前の時代において、怪しいメールが「絶対に来ない」は不可避です。
- スマートフォンや携帯電話を他人に見られるところに置いたままにしない
- SMSに送られてくる認証コードを他人に教えない
- 覚えのないメールは直ぐに削除する
このように当たり前のことかもしれませんが、普段から自分の情報が漏洩しないように心がけることが大切です。
そもそもPaidyは安全？どんな会社？
債務金額決定通知によるフィッシング詐欺のお話をさせて頂きましたが、そもそもPaidyはどんな会社なのでしょうか。
近年急拡大中の「後払い」サービス
「後払い」とは読んだ通り、購入者が商品やサービスの代金を購入したあとに支払うサービスのことです。
「後払い」の代表例ともいえる、クレジットカードやローンをイメージする人が多いと思いますが、近年はクレジットカードを持たなくても後払いが出来るサービスが増えており、Paidyもその一つです。
Paidyのメリット
Paidyはクレジットカードのように使える仕組みですが、様々なメリットがあります。
電話番号とメールアドレスですぐに利用できる
Paidyはクレジットカードなしで後払いが可能で、電話番号とメールアドレスだけで利用が出来ることが最大の特徴ともいえます。
スマホにアプリをダウンロードすれば登録ができ、年齢、職業、住所の入力などの入力も不要です。
追加の本人確認を行うことで使えるオプション機能が増えますが、電話番号とメールアドレスだけで直ぐに利用可能なため、利用がとてもし易くなっています。
※実際のアプリの登録画面
クレジットカードのようにセキュリティ番号を入力したりなどの手間もありません。
分割払いに対応している
本人確認を行って「Paidyプラス」にアップグレードすることで３回払いや6回払いの分割払いが可能となります。
※一部対応していない店舗もあるので確認は必要です。
しかも、分割手数料が無料となっており、クレジットカードの分割払いだと10％以上と高い手数料で驚くことが多いですが、Paidyはその心配はありません。
Paidyのデメリット
メリットばかりご紹介しましたが、非常に便利な半面デメリットがないわけではありません。
支払方法により手数料が取られる
支払方法でコンビニ決済を選択すると356円(税込)の手数料が発生します。
アプリの画面のバーコードを読み取るだけで良いので近所のコンビニですぐに払えると一見楽ではありますが、12か月払い続けると、4,272円とそれなりの金額になるので要注意の為、口座振替をおすすめします。
ポイントの付与はない
ほとんどのクレジットカードは利用金額がポイントとして付与され、ポイントを商品と交換したり換金したりして利用することが可能で、全て同じカードに統一するなどして貯めている方も多いかと思います。
しかし、Paidyはそういったポイントの付与がない為、クレジットカードと同等の機能は有しているものの、その点でお得感は落ちてしまいます。
【まとめ】Paidyは安心して利用できる便利な決済機能
債務金額決定通知が届いた時のお話をさせて頂きました。
新しく便利な機能を取り入れることは生活を便利にしてくれることは間違いありませんが、同時に怪しいSMSが届いてしまうというリスクも避けられません。
PaidyはAmazonやビックカメラなど利用できる店舗も拡大中で、しっかりと安心・安全に取り組んでいる会社です。
ホームページ上ではフィッシング詐欺の注意喚起も常に行い、対策も打ち出しています。
Paidyが怪しいではなく、「怪しいメールが届いたらどうするか？」
対処する、回避する方法をしっかりと身につけて利用していくことで生活を豊かにできることに繋がります。
金融営業マンライター(FP2級所有)帽子の人
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