三菱HCキャピタル株式会社は、丸の内に本社を置く大手総合リース会社です。
2021年4月1日に共にリース業界大手である三菱UFJリースと日立キャピタルの合併により誕生した、比較的新しい会社です。
三菱グループの一つで、リース業界2位の三菱HCキャピタルは、世間の注目度は高いのですが、株価は1株1,080円(3/21終値)と意外と株価は安いのです。
この記事では、なぜ三菱HCキャピタルの株価が安いのか、その理由と今後の展望性を解説いたします。
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三菱HCキャピタルについて
まずは三菱HCキャピタルの事業内容や財務状況をみていきます。
三菱HCキャピタルの会社概要
国内外に120以上の拠点を持ち、従業員数8,648人にのぼる大企業です。
航空機リース事業も展開しており、保有機体数はなんと199機です!
(出典:三菱HCキャピタル会社案内)
事業(セグメント)は、顧客・パートナーを起点とした「カスタマーソリューション」、 海外の各地域を軸とした「海外地域」、専門事業領域を担う「環境エネルギー」「航空」「ロジスティクス」 「不動産」「モビリティ」の7つで構成されています。
利益と資産残高でみると「カスタマーソリューション」事業と「海外地域事業」で50%を超えています。
(出典:個人投資家向けオンライン会社説明会資料(2023年12月22日))
三菱HCキャピタルのビジョン
2021年4月に三菱 UFJリースと日立キャピタルの統合により誕生した三菱HCキャピタルですが、2023年度に統合後初となる中期経営計画を始動させました。
経営計画の実現に向けた10年後のありたい姿が、中期経営計画となっているようです。
(出典:三菱HCキャピタル会社案内)
三菱HCキャピタルの財務状況
財務状況は健全です。
業界トップクラスの外部信用格付の獲得をしており、資金調達基盤を固めております。
また、純利益の推移も右肩上がりの成長を続けております。
(出典:個人投資家向けオンライン会社説明会資料(2023年12月22日))
三菱HCキャピタル 株価 安い理由
続いては皆さんの気になる「なぜ株価が安いのか」その理由を解説いたします。
過去10年の株価の推移を確認すると、2023年以降は他の日本株と同様に上昇しておりますが、それでも1株1,000円をやっと超えたところで、それまでは500-700円のレンジで推移をしておりました。
(出典:MINKABU)
業績の推移が鍵
株価の推移と業績の推移を比較してみてみます。
先ほどの株価と売上高を比べてみると非常に似通った動きをしているのがお判りでしょうか。
株価は2021年までは横ばいで推移をしておりましたが、売上高も横ばい状態でした。
そして2022年の売り上げの増加に伴って株価も上昇をしております。
また、営業利益率をみると10%以下で推移をしております。
これは同じ業界のオリックスと比較して5%ほど低い数値となっております。
(出典:irbank)
将来性と業界の問題
売上高が伸びれば、株価も伸びそうだということがわかったかと思いますが、問題は今後も売り上げが伸びるのかどうかです。
この売り上げの将来性には総合リース業界の問題が大きく絡んでおります。
リース業界の問題とは、国内の需要が少子化等の影響で将来的には縮小傾向にあるため、今後は海外展開、循環型社会の形成に寄与できるかどうかにかかっています。
循環型社会の形成については、SDGsの浸透により広く一般的に知られるようになりましたが、リース業界の役割も大きいです。
リース業界がうまく、世の中のあらゆるモノを再利用することができれば、大きく売り上げは伸びそうです。
配当や株主優待の影響
株価の上昇には配当や株主優待も一般的には影響します。
三菱HCキャピタルには株主優待はありません(2024年3月時点)。
高い配当利回りを持つ株は、需要が高まり、それに応じて株価も上昇することがありますが、三菱HCキャピタルの配当利回りは3.31%(2024年3月22日時点)で、今期も増配が予定されているため、さらに高配当となる見込みです。
また、将来の配当金が増加すると予想される場合、その企業の株価は上昇する可能性がありますが、三菱HCキャピタルは増配株として広く認知されております。
三菱HCキャピタルの過去と未来
続いて三菱HCキャピタルの過去の業績を振り返りつつ、今後の投資戦略を解説します。
過去の業績と成長
過去の業績と今後の成長見込みを見ていきます。
過去の業績と株価の推移は連動しております。
そして売上高が大きく伸びた2022年以降はTOPIXの株価よりも三菱HCキャピタルの株価のほうが伸び率は高いです。
株価の安い三菱HCキャピタルも今後の業績次第でさらに株価は伸びそうです。
(出典:個人投資家向けオンライン会社説明会資料(2023年12月22日))
長期的な投資戦略
三菱HCキャピタルの長期的な投資戦略を考えます。
国内の需要の縮小が考えられますので、海外展開と循環型社会へどれだけ関与できるかで株価は大きく変動しそうです。
ただし、基本的には三菱HCキャピタルの投資戦略は長期保有が基本的にはおすすめです。
理由としては、次に説明する高配当株としての魅力があるからです。
三菱HCキャピタルは連続して増配をしているため、今保有している株も今後配当利回りが徐々に上昇することが想定されます。
高配当株としての魅力
2023年3月期まで24期連続増配を実施しており、国内企業の連続増配ランキング第3位となっています(2024年3月時点)。
ちなみに1位は花王で2位はSPKとなっております。
配当性向は44%ですので、まだ伸びる余地がありそうです。
(出典:個人投資家向けオンライン会社説明会資料(2023年12月22日))
三菱HCキャピタルと競合他社の比較
続いて競合他社との比較を見てみます。
同業他社の株価動向
同じリース業界で業界No.1のオリックスの株価を紹介します。
三菱HCキャピタルの株価よりも高く、2024年3月21日時点で3,374円です。
また、三菱HCキャピタルの株価が2023年ごろから上昇しているのと比べて、2020年から右肩上がりの傾向を示しております。
オリックスも売り上げの拡大と株価の割安感を示すPERが15倍を切っていることより、多くの投資家に注目されて、株価が上昇しております。
(出典:MINKABU)
業績ランキングとの比較
2022-2023年のリース業界の売り上げランキングと2024年3月21日時点の株価を調べました。
他の企業と比較して三菱HCキャピタルの株価が安いのがわかりますね。
しかし、なぜ同業他社と比較してここまで安いのか、それは株式発行数に関係しております。
時価総額はオリックスよりも低いのですが、発行済み株式数はオリックスよりも多く発行されております。
また、三菱HCキャピタルは2021年に統合されたばかりですので、これからの業績次第では伸びしろが多く残っているということもいえそうです。
順位 | 企業名 | 売上高(億円) | 株価 |
1 | オリックス | 26,663 | 3,374円 |
2 | 三井住友ファイナンス&リース | 21,593 | 8,912円※ |
3 | 三菱HCキャピタル | 18,962 | 1,080円 |
4 | 東京センチュリー | 13,249 | 1,648円 |
5 | 芙蓉総合リース | 6,886 | 13,590円 |
※三井住友フィナンシャルグループの株価
三菱HCキャピタルの株価まとめ
この記事では、なぜ三菱HCキャピタルの株価が安いのか、その理由と今後の展望性を解説いたしました。
長期的な保有に向いている株であり、毎年の配当も楽しみな株でもありますので、筆者としては保有をおすすめしたい銘柄の一つです。
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