「リップルは仮想通貨として将来性があるの?」「リップルは将来10万円まで上がるの?」という疑問を持たれる方がいると思います。
この疑問に対して、FP3級の資格を保有している筆者がお答えします。
先に結論を述べますと「リップルが10万円まで高騰する確率は低いが、今後価格が上昇する可能性はある」です。
「なぜ10万円まで上がる確率が低いのか?」「リップルに将来性がある理由は?」と思われるため、これから具体的に解説します。
本記事を読むことで以下のことが分かります。
- リップルの概要
- リップルの裁判について
- リップル価格の今後の予想
- リップルの購入手順
それでは説明していきます。
リップル(XRP)とは、リップル社が管理している送金システムを目的とした仮想通貨のこと
リップルとは、2013年にリップル社によって発行された仮想通貨のことです。
仮想通貨名称 | リップル |
ティンカーシンボル・通貨単位 | XRP |
時価総額 (2023年10月28日現在) | 5位 |
時価総額ランキング (2023年10月28日現在) | 4.47兆円 |
発行上限 | 1,000億枚 |
主な取り扱い販売所 | Coincheck GMOコイン DMM Bitcoin |
リップルは、「RippleNet」というネットワークを利用した送金システムを目的として開発されました。
他の主要銘柄と異なる点は、リップルはリップル社によって管理・運営されていることです。
リップルの主な特徴3つ
リップルは、ビットコインやイーサリアムといった他の主要銘柄にはない特徴があります。
主な特徴について厳選した3つについて紹介します。
中央集権的な管理がされている
リップルの特徴は、発行元のリップル社が管理・運営している「中央集権的」仮想通貨という点です。
またリップルは発行上限が1,000億枚と決まっており、すでにリップル社で発行済みとなっています。
しかし、2017年末にリップル社が第三者の元でリップル550億枚をロックアップしました。
(ロックアップ:市場に出ている仮想通貨を凍結させること。価格の急落を防ぐ効果がある)
現在は毎月10億枚ずつロックアップが解除され、市場にリップルが放出されています。
送金スピードが速く、コストが低いため国際送金に適している
リップルは送金処理が速く、手数料が安い特徴があります。
またリップルは主要国の法定通貨と交換することができ、国同士の通貨の橋渡しとなる「ブリッジ通貨」の機能があります。
現在は国際送金の方法として、SWIFTという銀行ネットワークが利用されています。
しかしSWIFTは安全性が高い反面、コストが高く送金に時間がかかるといったデメリットが存在します。
下の表はSWIFTとリップルの送金の流れを比べたものです。
送金方法 | 送金の流れ |
SWIFT | 円→中継銀行→中継銀行→ドル |
リップル | 円→リップル→ドル |
リップルは一度の取引だと手数料は約0.0004だけで、約3.3秒で送金可能
高速での送金処理、コストの低さの面では、ビットコインなど他の仮想通貨を上回り、国際送金に向いているのがリップルの大きな強みです。
世界の金融機関や有名企業と提携している
リップルは「RippleNet」というネットワークにより、世界45カ国、300社以上の金融機関と提携しています。
- 提携している世界の代表的な金融機関
- バンク・オブ・アメリカ
- イングランド銀行
- オーストラリア・ニュージーランド銀行
- カナダロイヤル銀行
- スペインのサンタンデール銀行
日本では「みずほ」や「三菱UFJ」、「SBIホールディングス」など有名な金融機関とも提携済みです。
他の仮想通貨に比べて、各国のあらゆる金融機関と提携しているため現在注目を集めています。
これまでのリップルの値動き:仮想通貨バブルで最高値400円を記録
これまでリップルは、他の仮想通貨とほぼ似た値動きをしてきました。
下のグラフが過去のリップルの値動きで、表はグラフの分析結果です。
(※ 出典:XRPUSD — リップルの価格とチャート — TradingView)
時期 | 値動きの詳細 |
2014年~2016年 | 停滞期 |
2017年5月 | リップル社のロックアップにより価格上昇 |
2017年末~2018年初 | 仮想通貨バブルで大きく高騰 |
2018年~2020年 | バブル崩壊後で低迷 |
2020年~2021年 | DeFiやNFTの影響で緩やかに上昇 |
2021年~2023年 | 停滞期 |
2023年中期 | 再び緩やかに上昇 |
グラフの伸びの部分は他の暗号資産と同じく、2017年末の仮想通貨バブルや2020年のDeFi、NFTブームを背景に高騰しました。
リップルは最高値として、2018年1月に約372円を記録。
その他の時期は停滞しており、2023年10月現在では約80円付近で落ち着いています。
2023年に起きたリップルの有価証券問題は「リップルが一部勝訴」
リップルの将来価格に大きく関わる「有価証券問題」は、現在(2023年10月)リップルが一部勝訴し、控訴が却下されています。
2020年4月に、米証券取引委員会(SEC)に提訴された「有価証券問題」です。
SECが「リップルは証券登録を受けていない有価証券である」と提訴し、リップル社がリップルの売買により不当利益を得ているという起訴内容でした。
判決は「個人向けに売買されたXRPは有価証券ではない」と結論付け、リップルが一部勝訴となりました。
完全勝訴とならなかった理由は、「機関投資家に向けて販売されたXRPは未登録証券である」というSECの主張の一部も認められたからです。
そのためSECは再び控訴する可能性がありましたが、2023年10月に法的要件を満たさないとして控訴が棄却されました。
リップル社が起訴された2020年4月は、ビットコインやイーサリアムなどの他の暗号資産が盛り上がる中で、リップルの値動きが停滞する要因を与えました。
「有価証券問題」はまだ継続中であり、結果次第でリップルの値動きだけでなく仮想通貨全体にも影響を与えるため、注目が集まっています。
【今後の予想】リップルが将来10万円まで上がる説は非現実的
リップルの価格は今後値上がりする可能性はありますが、10万円まで上がるという説は非現実的です。
今後のリップルの予想について、各金融サイトの見解や背景となる経済活動を元に解説していきます。
2030年頃には400~500円台まで上昇の予想
リップルは2030年頃には400〜500円まで上昇すると考える意見が多いです。
各金融サイトは次のように予想しています。
- PricePrediction:数年間で4.29ドル(約560円)に上昇
- changelly:2028年までに3.01ドル(約394円)に達する
- DigitalCoinPrice:2030年には3.83ドル(約522円)まで高騰
- BitcoinWIisdom:2028年には平均3.37ドル(約438円)まで上がる
以下を例とする経済活動が裏付ける要因です。
- DeFiやNFTでリップルを導入
- メタバースへの参入
- グローバル化による国際送金の需要
- リップルの発行上限に既に到達
各業界におけるリップルの需要や限られた発行枚数による希少性から、リップルの将来性が見込まれています。
初めてリップルを購入するまでの方法3ステップ
リップルの価格が将来上昇すると考え、「XRPを購入したい」という方がいらっしゃると思います。
ここでは、初心者でもリップルが買える方法を3ステップで説明します。
仮想通貨販売所(取引所)で口座開設
始めに、仮想通貨販売所(取引所)でアカウントを登録して、口座を開設します。
主に必要な手続きは以下の3点です。
- メールアドレスの登録
- SMS認証または電話番号認証
- 本人確認書類の提出
次の例が、リップルを取り扱っている仮想通貨販売所(取引所)です。
手数料の低さや他の暗号資産を扱っているかなどの観点から、自分にとって利用しやすい販売所、取引所で始めましょう。
購入資金を口座に入金
リップルを購入するために、必要な資金を日本円で振り込む必要があります。
よくある振込方法は以下の3通りです。
- 銀行振込
- クイック振込
- コンビニ振込
販売所(取引所)によって取り扱っている方法が異なるため注意しましょう。
リップルを購入・売却
必要な資金が振り込まれたら、欲しい量のリップルを買います。
投機目的でリップルを購入・売却する方は、リップルの値動きに注意しましょう。
ガチホ(長期保有)目的の方は、価格がしっかり上昇するまで慌てて売らないようにします。
まとめ
今回は「リップルの将来性」、「リップルが将来10万まで高騰するか」などを解説しました。
以下の内容がまとめです。
- リップル:リップル社が管理している送金システムを目的とした仮想通貨
- リップルの特徴:
- 中央集権的な管理がされている
- 送金スピードが速く、コストが低いため国際送金に適している
- 世界の金融機関や有名企業と提携している
- これまでのリップルの値動き:仮想通貨バブルで最高値400円を記録
- 2023年に起きたリップルの有価証券問題は「リップルが一部勝訴」
- 【今後の予想】リップルが将来10万円まで上がる確率は低い
- 2030年頃には400~500円台まで上昇との予想
- リップルを購入するまでの方法3ステップ
- 仮想通貨販売所(取引所)で口座開設
- 購入資金を口座に入金
- リップルを購入・売却
リップルは仮想通貨の主要銘柄の1つであり、リップルの機能や背景となる経済活動から将来性が見込まれます。
ただし有価証券問題も抱えているため、今後の動向を見守る必要もあります。
仮想通貨が初めての方は安値の時期に少しだけ保有して、慣れてみるところから始めてみてはいかがでしょう?
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