2010年6月にNASDAQ上場を果たしたテスラは上場当時、1株あたり17ドルの企業でした。
現在の株価は180ドルを超え、見事テンバガーを達成、GAFAに匹敵する知名度を誇る企業です。
CEOであるイーロン・マスク氏は、火星移住計画・スペースX社の立ち上げ・Twitter社を買収・世界で初めて資産が3,000億ドルを越えた人物、と数々の話題を残しています。
そんな彼が率いるテスラ社は、電気自動車メーカーの最大手として有名です。
コロナ禍の2020年から2021年にかけて株価が高騰し、一時は400ドルを超えるまでになりました。
(引用:Yahoo!ファイナンスHP)
しかし、反転して2023年初めまで株価が下降し続け、100ドル近くまで落ちました。
その後、株価の上下動を繰り返し、現在は180ドル前後で推移しています。
(引用:株探米国株)
ここまで値動きが激しいと買うべきか否か、迷ってしまいます。
この記事を読むと以下のことがわかります。
- テスラの財務状況
- テスラ株に期待できる部分
- テスラ株の懸念点
これを読めば、テスラ社が買うべき銘柄か、判断する材料になるでしょう。
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テスラ社の財務状況
テスラ社の現在の財務状況を確認することで、将来も伸びる余地があるかどうかを見通すことができます。
業績推移
テスラ社の業績推移以下のとおりです。
(引用:株探米国株)
2022年度までは、どの項目も右肩上がりとなっています。
しかし、2023年度は営業益と経常益でマイナスが出ています。
営業益の減少はEVを作るための材料コストの増加が、EV業界全体を襲っているからです。
営業益の減少に引っ張られて経常益も減少していることが伺えます。
企業の儲けの根幹である営業益の減少は、テスラの課題といえるでしょう。
ただし、最終益や修正1株益は増加しているため、これからの巻き返しに期待です。
財務推移
続いて財務推移を見ていきましょう。
(引用:株探米国株)
すべての項目で右肩上がりになっていることが伺えます。
自己資本比率も60%近くあり、健全な数字と言えるでしょう。
テスラ社の財務状況は盤石と言えるレベルです。
CF(キャッシュフロ-)
キャッシュフロ-とは、企業におけるお金の出入りを見る項目です。
キャッシュフロ-が悪ければ、黒字倒産してしまう恐れがあります。
(引用:株探米国株)
営業CFでは本業による利益から支出を差し引き、現金がどのように動いているかを見ることができる指標です。
2023年度は減少していますが、営業益の減少と比べると緩やかです。
財務CFは借入金などの返済や入金、株主への配当による現金の出入りを表しています。
財務CFが黒字に転じていることから、テスラは借入をしていることがわかります。
投資CFは赤字が拡大しているため、投資に力を入れていることが読み取れます。
フリーCF(企業が自由に使えるお金)が減少していることから、テスラ社は今、投資などに積極的になっていることが伺えます。
財務状況まとめ
財務推移を見る限り、万全の経営をしているテスラ社ですが、製造コストの増加からくる営業利益の減少が気になります。
テスラ社のCFを見ると、借入をしていることが伺えるため、今後の返済計画などが気になるところです。
しかし、売上高が毎期好調なため、期待できる部分はあるといえるのではないでしょうか。
テスラ株に期待できる部分
テスラ株に期待できるポイントは以下のとおりです。
- EV販売台数が世界1位
- 営業利益率が高い
EV販売台数が世界1位
テスラは2022年、EV販売台数が世界1位です。
(引用:JIJI.COM)
2位のBYDとの差は40万台あり、圧倒的な差をつけています。
企業にとって、主要商品が売れていることが何よりの強みです。
販売台数の多さが、右肩上がりの売上高を支えています。
テスラには、セダンやSUV、クロスオーバーといったさまざまな車種を取り揃えており、顧客はニーズにあった商品を選択可能です。
長い間、EV業界でNo.1だった知名度もあり、販売台数世界1位の座はテスラの強みになります。
営業利益率が高い
テスラの強みは、営業利益率の高さです。
テスラと、日本のトヨタ・日産・ホンダの2022年度の自動車販売台数と営業利益、営業利益率を比べると次のようになります。
販売台数
(引用:レスポンス)
トヨタが圧倒しており、ホンダ、日産、テスラと続きます。
日産とホンダの販売台数に差はそれほど見られませんが、トヨタと日産では3倍近くの差があります。
最下位のテスラですが、3位の日産と比べても2倍以上の開きがあり、販売台数では手も足も出ません。
営業利益
続いては営業利益です。
(引用:レスポンス)
営業利益を比べると、トヨタを除くと販売台数と真逆の結果になります。
1位のトヨタは変わらず、続いてテスラ、日産、ホンダの順です。
注目したいのはテスラが、販売台数で3倍近く差を付けられていた日産に対して、営業利益で5倍近くの差をつけていることです。
さらにトヨタとは営業利益の差が1.1兆円と肉薄しています。
販売台数の差からは考えられないような結果です。
営業利益率
営業利益率とは、営業利益の売上高に対する割合のことです。
営業利益率が高いと、本業からの利益を効率的に挙げられていることを表します。
(引用:レスポンス)
営業利益率で比べると2位のトヨタに倍以上の差をつけて、テスラが1位に躍り出ます。
経済産業省によると、日本の製造業の営業利益率の平均は4%です。
日本とアメリカで違いはありますが、テスラの営業利益率の高さがうかがえます。
本業であるEVの販売から効率的に利益を上げられるテスラは、経営は盤石といえるでしょう。
テスラ株の懸念点
テスラ株の懸念点は次のとおりです。
- EV業界がレッドオーシャン化
- 中国企業(BYD)の台頭
EV業界がレッドオーシャン化
EUが2035年までにエンジン車の発売を禁止するという発表をし、世界中が電気自動車の開発に力を入れ始めました。
(参考:JETRO)
※現在は環境に配慮した合成燃料を使うものに対しては発売を認めるという決定になったようです。
(参考:朝日新聞DIGITAL)
今までは先見性のあった企業の独壇場であったEV業界も、競合他社が増えたことでレッドオーシャン化し始めました。
市場では「第二のテスラ」「中国版テスラ」など、テスラに追随するであろう企業が続出しています。
中でも中国EV業界の熱はすごく、300社を超える企業がしのぎを削っています。
また、EVはガソリン車と違い、必要となる部品が少なく、生産しやすいという特徴を持っています。
そのため、参入障壁が低く、既存の自動車メーカー以外にも電池メーカーなどの参入が見られます。
加えて、近年の物価高騰による生産コストの増加がEV業界全体を苦しめています。
注目され、成長市場とされるEV業界ですが、すでにレッドオーシャンとなりつつあり、先行者優位を保っていたテスラですら油断できない状況です。
中国企業(BYD)の台頭
レッドオーシャンと化しているEV業界の中で、テスラと並び注目されている企業があります。
それが、中国のBYDです。
BYDは自動車メーカーではなく、電池で有名な企業です。
リチウムイオン電池の製造で世界3位、携帯電話用では世界1位を誇ります。
2022年上期のBYDの電気自動車販売台数は、テスラを抜いて世界1位です。
(引用:EVライフ)
純粋な電気自動車であるBEVの数では劣るものの、ハイブリッド車(PHEV)を含む販売台数はテスラを抜いています。
BYDの強みは生産の垂直統合システムです。
EV業界が生産に必要なチップの確保に苦しんでいる中、BYDは傘下の企業がEV向けのチップを製造するため、確保に困ることはありません。
さらにBYDは、投資の神様といわれるウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイから投資を受けており、その実力は折り紙付きです。
テスラの強力なライバルになることは間違いありません。
まとめ:リスクを避けたい人は、テスラ株はおすすめできない
テスラ株を買うべきか判断するために、テスラの強みと懸念点を見てきました。
強みは以下のとおりです。
- EV販売台数が世界1位
- 営業利益率が高い
純粋な電気自動車であるBEVの生産台数はテスラが世界1位です。
営業利益率も高いため、現状EV業界で確固たる地位を築いています。
しかし、懸念点があるのも事実です。
- EV業界がレッドオーシャン化
- 中国企業(BYD)の台頭
参入障壁の低さからくる競合他社の増加、物価高による生産コスト増など、EV市場はレッドオーシャンと化しています。
さらにBYDの台頭により、テスラの地位が揺らぎつつあります。
テスラ株に配当はありません。
そのため、キャピタルゲイン狙いになります。
配当金を安定して狙う方にとってはおすすめできません。
テスラ車のもう一つの特徴である自動運転技術が確立できれば、株価の上昇が見込めますが、先行き良好という訳でもありません。
2023年末に200万台を超えるリコールがありました。
理由は自動運転支援に問題があったためです。
(引用:NHK NEWS WEB)
- 物価高による生産コスト増
- BYDをはじめとする競合他社とのシェア争い
- 自動運転技術の完成
これらの課題を乗り越えて、成長すると信じられる方は、株価が下がっている今がチャンスです。
テスラ社の株式を購入する時の参考にしてみてください。
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- 米国株は約7,000と最多水準の取扱銘柄
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- 投資の神様ウォーレンバフェットのポートフォリオと売買銘柄を確認できる
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