「銀行口座って支店が違えばもう1つ作れる?複数あれば便利そうだから、作れるかどうか知りたい!」
「今使っている銀行にもう1つ口座を作ろうと思って窓口に行ったけど、無理だと言われた!もう1つ口座を作る良い方法があれば知りたい!」
「口座を複数持つメリットって何?デメリットもあれば知りたい!分けた方が良いと教えてもらったけど、いまいち必要性が分からなくて。」
そんな悩みを抱えていませんか?
結論ですが、支店が違ったとしても同じ銀行で複数の口座を作ることはできません。
理由としては、不正使用を防ぐためと休眠口座対策のためです。
複数の口座を持ちたい場合、別の銀行の口座を開設するなどの方法があります。
そこで、この記事では、以下を詳しく解説します。
- 同じ銀行で口座が複数作れない理由
- 口座を複数持つ方法3選
- 複数の口座を持つメリット4選と2つのデメリット
この記事を読めば、複数の口座を上手に活用できるようになります。ぜひ最後までお読みください。
【結論】銀行口座は支店が違っても原則複数作れない
結論ですが、銀行口座は支店が違ったとしても原則、複数作ることはできません。
その理由としては、不正使用を防ぐためと休眠口座対策のためです。
それぞれ解説していきます。
作れない理由①:犯罪を防ぐため
同じ銀行で複数の口座を作ることができない1つ目の理由が、詐欺や不正利用などの犯罪を防ぐためです。
複数の口座が作れてしまうと、振り込め詐欺などの犯罪に利用される可能性があります。
これらの犯罪を防ぐため、複数作れないよう銀行が規制を強化しています。
作れない理由②:休眠口座対策のため
同じ銀行で複数の口座を作ることができない2つ目の理由は、休眠口座が増えることを防ぐためです。
休眠口座とは一定期間、入金や出金、振込みなどの取引がない口座をいいます。
銀行にとって休眠口座は、維持管理のコストのみがかかるだけの存在になります。
コストをできるだけ削減するためにも、複数作れないよう銀行が制限しているわけです。
銀行口座を複数持つ方法3選
複数の口座を持ちたい場合、以下の3つの方法があります。
- 別の銀行口座を開設する
- ネット銀行の目的別小口座を利用する
- 2口座作れる銀行を利用する
1つずつ解説していきます。
①:別の銀行口座を開設する【ネット銀行がおすすめ】
複数の口座が必要な場合、現在利用している銀行とは別の口座を開設するのも、1つの方法といえます。
なお、おすすめなのはネット銀行です。実店舗がない分、人件費や土地代などのコストがかからないため、手数料無料も実現できます。
さらに、ほとんどの場合、維持費や管理費、年会費といった費用も支払う必要はありません。
別の銀行の口座が必要になった場合、多くのメリットがあるネット銀行の利用の検討をおすすめします。
以下の記事では、おすすめのネット銀行を5つ紹介しています。
選び方やメリット、デメリットも解説しているため、ぜひ併せてお読みください。
関連記事:ネット銀行はやめた方がいい?メリット・デメリットとおすすめのネット銀行を紹介!
②:ネット銀行の目的別小口座を利用する
一部のネット銀行では「小口座」という1つの口座内で、目的ごとに口座を作成できるサービスを提供しています。
小口座を作ることで、使い分けが可能です。お金の管理もしやすくなるでしょう。
なお小口座があるネット銀行は、2025年5月現在、以下の2つとなります。
特段の手続きも必要なく、無料で利用できるためおすすめです。
③:2口座作れる銀行を利用する
一部の銀行では、1人につき2口座作ることもできます。
例えば、以下の銀行が該当します。
事情次第では2口座作れる場合もあるため、一度、カスタマーサービスや窓口で相談してみましょう。
複数の銀行口座を持つメリット4選
口座を複数持つ具体的なメリットは、以下の4つです。
- 使い分けができる
- 各銀行の特典が得られる
- システムトラブルに備えられる
- 破綻リスクに備えられる
1つずつ解説していきます。
①:使い分けができる
口座が複数あれば、使い分けができます。使い分けることで、計画的にお金が貯められるでしょう。
1つの口座だけですと、貯金に回すお金と使っても良いお金の区別がつきにくくなります。
結果的に、お金を使い過ぎる可能性があるでしょう。
口座が複数あればお金を分けられるため、家計管理も貯蓄も効率的にできます。
②:各銀行の特典が得られる
口座を複数持つことで、それぞれの銀行の特典が得られます。
ギフト券がもらえたり、ポイント還元率が上がったりなど、得られる特典はさまざまです。
特典を効果的に活用すれば、節約にもつながるでしょう。
特典次第で、2つ目に開設する口座を選ぶのもおすすめといえます。
③:システムトラブルに備えられる
複数の銀行口座を持つメリットの1つは、銀行のシステムトラブルにも備えられることです。
システムトラブルがあった場合、解消するまで入出金や振込みなどができなくなります。
そんなときに口座が複数あれば、急にお金が必要になったときも柔軟に対応できます。
緊急時のことを考えて2つ目を用意するのも、トラブルへの備えといえるでしょう。
④:破綻リスクに備えられる
1,000万円以上の資産がある場合、複数の口座を持つことは破綻リスクへの備えになります。
銀行が破綻した場合、ペイオフ制度により1,000万円までしか保証されません。
複数の口座を持ち、各残高を1,000万円以下にしておくことで、万が一破綻しても預金は守
られます。
1つの口座に1,000万円以上預けている場合、資産を分散してリスクに備えることをおすすめします。
銀行口座を複数持つ2つのデメリット
複数の口座を持つデメリットとしては、管理する手間が増えることや、振込手数料がかかることです。
それぞれ解説していきます。
①:口座を管理する手間が増える
複数の口座を持つと、管理する手間が増えることに注意が必要です。
口座が増えるとその分、通帳とキャッシュカードが増えることになります。保管場所を決めるなど、紛失しないように管理する必要があるでしょう。
また口座が多いとその分、資産の把握にも時間と手間がかかります。
複数持つときは、管理ができる分だけにとどめておきましょう。
なお資産の把握には、家計簿アプリを活用するのがおすすめです。
以下の記事では、おすすめの家計簿アプリを3つ紹介しています。
自分に合った家計簿アプリを見つけるためにも、併せてぜひ参考にお読みください。
関連記事:資産管理アプリのおすすめ3選!メリット・デメリットまで徹底解説!
②:振込手数料がかかる
口座間の資金の移動には、振込手数料がかかる場合が多くあるでしょう。
1回だけであれば数百円程度かもしれません。しかし、回数が増えると負担も大きくなります。手数料貧乏に陥る可能性もあるでしょう。
なお、手数料は銀行によって異なります。これから開設を考えている銀行があれば、まずは振込手数料を調べてみましょう。
無駄なコストを抑えるためにも、手数料の負担が少ない銀行の利用をおすすめします。
まとめ
銀行口座は支店が違ったとしても原則、複数作ることはできません。理由は、不正使用を防ぐためと休眠口座対策のためです。
複数の口座を持ちたい場合は、別の銀行の口座を開設するなどで対応できます。
口座を複数持てば、使い分けができるなどのメリットもあります。一方、デメリットとしては管理する手間が増えるなどが挙げられます。
この記事を参考に、複数の口座を上手に活用していきましょう。