- 30代の退職金っていくらもらえるんだろう?
- 退職金のオススメな使い道を知って、将来を明るくしたい
- 退職金をもらうときに注意することも知っておきたい
今回はこのような疑問を解決します。
30代でもらった退職金の正しい使い道を知っている人と知らない人では、その後の人生に大きな差が生まれます。
30代でもらった退職金の使い道に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
30代の退職金はいくらもらえるのか?
最初に退職金がどの程度もらえるのか見ていきましょう。
退職金の目安としては、勤続年数によっておおよその金額を知ることができます
平均105万円(勤続年数10年・自己都合)
まず勤続年数10年、自己都合で退職した場合の金額を見ていきましょう。
下記の表を見ると平均で約105万円の退職金をもらえることが分かります。
学歴 | 勤続年数 | 年齢 | 支給金額(千円) |
高専・短大卒 | 10 | 30 | 973 |
大学卒 | 10 | 32 | 1,135 |
退職金の目安として勤続年数が10年目までは、勤務年数×約10万円と予想ができます。
平均188万円(勤続年数15年・自己都合)
続いて勤続年数15年、自己都合で退職した場合の金額を見ていきましょう。
勤続年数が10年を越えてくると、退職金が大幅にアップすることが下記の表からわかります。
学歴 | 勤続年数 | 年齢 | 支給金額(千円) |
高卒 | 15 | 33 | 1,684 |
高専・短大卒 | 15 | 35 | 1,832 |
大学卒 | 15 | 37 | 2,149 |
平均すると188万円程度の退職金となっています。
まとまった金額が手元に入るため、使い道を慎重に選ぶ必要があります。
【30代】退職金のオススメな使い道
ここではオススメの退職金の使い道を3つ紹介します。
- 使い道①:将来の自分に投資する
- 使い道②:長期目線で資産運用する
- 使い道③:金利の高いローンを返済する
一つずつ詳しく紹介します。
使い道①:将来の自分に投資する
30代でもらった退職金は将来の自分に投資すべきだと考えます。
なぜなら、自己投資は将来大きなリターンを生む可能性があるからです。
投資の神様と呼ばれているウォーレン・バフェット氏が、インタビュー上で最高の投資は何かと聞かれたときに「自己投資」だと答えています。
自己投資したリターンは無限で、身に付けたスキルや知識は一生使えます。
スキルや知識を身に付ける具体的な方法としては以下が挙げられます。
- ビジネス書を読む
- プログラミングスクールに通う
退職金を将来の自分に投資し、選択肢が多い人生を作っていきましょう。
使い道②:長期目線で資産運用をする
退職金をきっかけに、老後に備え資産運用を始めることをオススメします。
日本人の平均寿命は男性で79歳、女性で86歳となっており、少子高齢化や年金問題の不安を取り除くために、30代から資産形成を計画する必要があります。
30代のうちから老後のことを気にするのは早いと感じる方もいるでしょう。
しかし
- 積立NISA
- iDeCO(個人型確定拠出年金)
といった制度は、税制優遇するかわりに長期での資産運用をしてもらい、国が自分の老後は自分で豊かにしてもらおうという意図が考えられます。
積立NISAやiDeCoを始めてない人はこの機会に少額から始めてみてください。
使い道③:金利の高いローンを返済する
カードローンやリボ払いなどで借り入れがある場合は、まとまった資金があるうちに返済することをオススメします。
カードローンやリボ払いなどの高利での借り入れは、家計の圧迫につながります。
たとえば、金利年率9%で100万円を借りた場合の利息は「100万円×9%=9万円」となります。
上記の借り入れを一括返済することで、毎月の返済金と利息分を自己投資や長期での資産運用に回すことができます。
カードローンやリボ払いの返済は退職金の有効な使い道となると考えます。
【30代】退職金の使い道で失敗しないために注意すること
ここでは、退職金の使い道で失敗しないために注意することを3つ紹介します。
- 注意点①:一攫千金を狙ったギャンブル投資
- 注意点②:計画性のない支出
- 注意点③:金融機関からの営業
一つずつ詳しく紹介します。
注意点①:一攫千金を狙ったギャンブル投資
退職金を運用して資金を増やしたいと考える人は多くいます。
そのときに注意したいのが短期で一攫千金を狙った投資です。
注意が必要な理由は、プロのトレーダーですら短期相場を正確に予想し、投資で利益を出し続けるのは難しいと言われているからです。
ネットには「3カ月で50万円が1億円に!」のような広告をよく見かけます。
その言葉を信じて退職金を短期投資で増やそうとすると、ギャンブルのような投資判断になり、損をしてしまう確率が大きくなります。
大切な退職金が一攫千金を狙ったギャンブル投資にならないようにしましょう。
注意点②:計画性のない支出
退職金を生活資金と一緒に管理していると、計画性のない支出が増えることがあります。
なぜなら、預金通帳に多くの残高があると財布のヒモが自然に緩む可能性があるからです。
たとえばコンビニで買い物に行った場合、財布に100円しかない状況と10,000円がある状況では、どちらが衝動的に消費をするかは明らかです。
退職金を大切に使うには、退職金の使用計画を立て、普段使っている通帳とは別にして管理することが必要です。
注意点③:金融機関からの営業
通帳に退職金が振り込まれると、金融機関から営業を受けることがあります。
金融機関は口座の入出金を見ることができ、退職金の運用プランを進めてくるでしょう。
退職金プランとは、定期預金と投資信託を同時に申し込むことで、定期預金の利率があがる仕組みです。
定期預金の利率が上がるからと、金融機関からすすめられる投資信託を購入する方は多くいます。
ここで注意が必要です。金融機関の投資信託はネット証券で投資信託を購入するより、手数料が高い場合があります。
長期の運用で利益を出すには、細かな手数料を削ることが必要です。
定期預金の利率が上乗せになるからといって、金融機関からすすめられる投資信託には注意しましょう。
まとめ:30代は退職金の使い道でその後の人生が変わる
30代でもらった退職金の使い道でその後の人生が大きく変わります。
退職金は自分に投資をしたり、老後の安定を図ったりするために用意された大切な資金です。
大切な資金だと認識していれば、退職金の使い方で失敗することは少なくなります。
これから約50年の人生を考えて、今回紹介したオススメの使い道を実践してみてください。
ライター:平野 洋