指数に連動するように運用を行うインデックス投資。
その指数の1つである「NASDAQ100」をご存じでしょうか?
(引用:Microsoft)
投資経験のある人にとってはなじみの深いNASDAQ100ですが、投資初心者の人にとってはどんなものか分からない指数の1つでしょう。
アメリカの伝統的な指数の1つであるS&P500は、投資の一つの最適解とまで呼ばれていますが、NASDAQ100の実力はどんなものでしょうか?
この記事では個人投資家兼副業ライターがNASDAQ100についてや今後の見通しについて解説していきます。
これを見れば、NASDAQ100について詳しく理解できます。
また、NASDAQ100が今後も伸び続ける金融商品なのか、判断する材料になります。
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NASDAQ(ナスダック)100とは
NASDAQ(ナスダック)とは、アメリカの数ある株式市場の1つです。
ニューヨーク証券取引所と並ぶ代表的な市場ですが、違いは上場している企業の種類にあります。
NASDAQに上場している企業はハイテク・インターネット関連の新興企業が中心です。
MicrosoftやApple、Amazonにテスラなど、聞き覚えのある銘柄が並んでいます。
NASDAQの指数には、NASDAQ総合指数とNASDAQ100の2種類があります。
NASDAQ総合指数は、NASDAQに上場しているすべての銘柄を指数化したものになります。
NASDAQ100は、NASDAQ市場の上場企業のうち時価総額の上位約100銘柄を指数化したものです。
ハイテク・インターネット業界は近年右肩上がりのため、チャートも大きく成長しています。
(引用:Microsoft)
NASDAQ100は時価総額加重平均型の指数になります。
時価総額加重平均型とは、その名のとおり時価総額が高い企業には大きく投資を行い、時価総額の小さい企業には少しの投資しかしないスタイルです。
NASDAQ100を構成する銘柄のトップ10は次のとおりです。(2022年12月31日時点)
- マイクロソフト 12.6%
- アップル 11.8%
- アマゾン 6.1%
- アルファベットC 3.8%
- アルファベットA 3.8%
- エヌビディア 3.3%
- テスラ 2.8%
- メタ・プラットフォームズ 2.5%
- ペプシコ 2.3%
- ブロードコム 2.1%
(参考:NASDAQ100指数)
アメリカ株がずらりと並んでいます。
「アメリカ株が並んでいるならS&P500とどう違うの?」
という疑問がわくでしょう。
次は、NASDAQ100とS&P500やNYダウといった有名なアメリカの指数との違いを見ていきましょう。
S&P500やNYダウとの違い
アメリカの株式の代表的な指数であるS&P500とNYダウは、アメリカ企業のみを選定対象としています。
対してNASDAQ100は、アメリカだけでなく世界中の企業が選定対象です。
そのため、NASDAQ100の指数を追っていると、世界中のハイテク・インターネット関連の動向が探れます。
指数を構成する選定基準も違いがあります。
例としてS&P500の選定基準を見ていきましょう。
S&P500の選定基準は以下のとおりです。
- 時価総額が61億ドルを超えていること
- 浮動株比率が最低50%あること
- 直近の四半期が黒字決算&直近の4四半期の利益の合計がプラスであること
- ユニバース全体のセクター構成に等しくなること
2と4が解りづらいので少し解説します。
浮動株比率とは、簡単に言うと売買できる株のことです。
大半の株を保有している大株主がいないことが条件となっています。
ユニバースとは母集団のこと、セクターは業種のことです。
米国企業全体のセクター(業種)割合とS&P500のセクター割合が一緒になるように構成されます。
これらの基準をもとに指数委員会が決定します。
対してNASDAQ100の選定基準は、資本・時価総額・利益・キャッシュフローなどの基準のうち、どれか一つを満たせば採用されます。
そのため、アメリカ内外の赤字企業でも対象となることが可能です。
ベンチャー企業のような、投資により赤字になっている企業でも成長性があれば構成銘柄に入ることができます。
NASDAQ100の構成銘柄を確認することで、今後起こりうるイノベーションをいち早くキャッチすることも可能です。
反対にS&P500やNYダウには大型で財務状況も健全な企業が多数含まれているため、安全性においては軍配が上がります。
このまま、ハイテク・インターネット関連事業が伸び続けると思うのであれば、NASDAQ100の投資信託は有力な投資先の一つになるでしょう。
投資信託について分からない人のために、投資信託についても簡単に解説します。
投資信託について
投資信託は「ファンド」とも呼ばれ、投資家から集めたお金を資金として、専門家が株式や債券などに投資・運用する金融商品のことです。
運用成果は投資額に応じて投資家に分配されます。
投資信託には2種類あり、投資のプロが運用する「アクティブファンド」とNASDAQ100などの指数に連動するようにAIで運用する「インデックスファンド」があります。
投資の世界ではインデックスファンドで運用することが常識となっています。
理由は次のとおりです。
- アクティブファンドより手数料が安い
- アクティブファンドより平均的に利回りが良い
アクティブファンドには人件費が手数料に上乗せされます。
そのため、運用手数料が高くなり、運用成績がインデックスファンドより悪い傾向にあるのです。
インデックスファンドは指数に連動するようにAIが自動的に運用してくれる分、手数料は安く済みます。
この手数料分が長期で運用した時に大きな差になってくるのです。
また、優良なインデックスファンドに投資をしておけば、後はほったらかしで良いと言われるほど、手軽な投資方法でもあります。
優良なインデックスファンドの条件は次のとおりです。
- 手数料が安いこと
- 広く分散されていること
インデックスファンドを選んでおけば、手数料が安くなるので条件は満たしています。
次の広く分散されていることが重要な点になってきます。
投資の世界でよく出される例えですが、卵は大きなカゴで保存するのではなく、小さなカゴに分散して保存せよ、というものがあります。
大きなカゴを落としてしまうと、その中の卵すべてが悪くなりますが、小さなカゴに分散しておけば1つのカゴを落としてしまっても、他のカゴの卵は助かります。
1つの大企業(日本ではトヨタやNTTなど)に集中投資するのではなく、あらゆる産業・あらゆる企業に投資をすることで、資金を減らすリスクを下げられるのです。
NASDAQ100の今後の見通しについて
ここまで、NASDAQ100について見てきました。
NASDAQ100の今後の見通しについて、個人的に明るいのではないかと予測しています。
理由は次のとおりです。
- ハイテク・インターネット関連の銘柄が多い
- アメリカ以外の企業も入っている
NASDAQ100を構成している企業は、ハイテク・インターネット関連事業です。
現在、世界にイノベーションをもたらしているのはハイテク・インターネット関連事業というのは間違いないでしょう。
アメリカの巨大メガテック企業のGAFAMを筆頭に、世界を席巻しています。
※GAFAMとは、Google・Amazon・Facebook(現Meta社)・Apple・Microsoftの頭文字を取った通称。
さらにNASDAQには、ハイテク・インターネット関連だけでなく、バイオ産業も上場しています。
これから伸びるであろう業界が集まっているため、指数は上がり続けるでしょう。
また、アメリカ以外の企業が構成銘柄になっていることも魅力の一つです。
現在の構成銘柄を見るにアメリカ企業の強さを感じますが、中国やインドの経済成長も見逃せません。
GAFAMと並び称された中国のBATH、インドは人口が増加し急激な経済成長を遂げています。
※BATHとは、Baidu・Alibaba・Tencent・Huaweiの頭文字をとった通称。
世界中から集まったNASDAQ上場企業から選出しているNASDAQ100の指数は今後も伸び続けるでしょう。
しかし、注意も必要です。
NASDAQ100の選出基準は、S&P500やNYダウと比べ甘いところがあるため、財務的に現在赤字でも、成長する見込みがある企業でも選出されています。
そのため、現在赤字である企業がこけてしまうと大きく値崩れする可能性もあります。
投資のリスクをできる限り減らすためには、手数料が安く、幅広く分散された銘柄の投資信託を購入することです。
eMAXISSlimシリーズの全世界株の購入や個別に債券・ゴールド・個別株などを購入してリスク分散することをおすすめします。
投資にはリスクがつきものです。
自身の投資スタイルと併せて、NASDAQ100をどのように活用するのか、今一度考えてみるのも悪くないでしょう。
NASDAQ100を購入する時の参考にしてみてください。
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