毎日車を運転していると、ガソリン代が馬鹿になりません。
「少しでもガソリン代を安くしたい…」と思い、エネオスカードを検討されていますか?
しかし、エネオスカードは3種類ありそれぞれ特徴が違うため、どれがいいか迷いますよね。
本記事では、実際にエネオスカードを所有している筆者が、エネオスカードのどれがいいかをお伝えします。
あなたにぴったりのエネオスカードが分かり、ガソリン代の節約が叶いますよ。
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エネオスカードの種類
エネオスカードには3つの種類があります。
年会費はいずれも1,375円(税込)ですが、初年度は無料です。
家族カードには年会費はかかりません。
それでは、3種類のエネオスカードの特色について解説します。
エネオスカードS
エネオスカードSは、エネオスでのガソリン・軽油が2円/L引き、灯油は1円/L引きです。
また、ショッピング等でもポイントが貯まります。
- エネオスでのカーメンテナンス商品は利用額1,000円ごとに20ポイント
- エネオス以外での利用額1,000円ごとに6ポイント
年会費は1,375円(税込)ですが、年1回でもエネオスカードSを使えば次年度の年会費は0円です。
年会費が無料になる条件にはApple Pay・QUICPay・ETCでの利用も含まれます。
エネオスで使わないと対象にならないという決まりはありません。
エネオスカードP
エネオスカードPはポイントが貯まるタイプです。
エネオスカードPのポイント還元は以下をご覧ください。
- エネオスでの利用額1,000円ごとに30ポイント
- エネオス以外の利用額1,000円ごとに6ポイント
つまり、ポイント還元率は最大3%です。
貯まったポイントは1,000ポイント=1,000円としてエネオスでキャッシュバックが受けられます。
キャッシュバック以外にも商品との交換や、他社ポイントへの移行が可能ですよ。
エネオスカードC
エネオスカードCの特徴はガソリン代がキャッシュバックされる点です。
利用額に応じて、ガソリン・軽油が最大7円/L引き、灯油はいつでも1円/L引きです。
1ヶ月目のカード利用額に応じて値引き単価が決まり、3ヶ月目のガソリン等の利用に対して値引きが適用されます。
カード利用額とガソリン等の値引き単価の詳細は以下のとおりです。
1ヶ月間のカード利用額 | ガソリン・軽油の値引き単価 |
7万円以上 | 7円/L引き |
5万円~7万円未満 | 5円/L引き |
2万円~5万円未満 | 4円/L引き |
1万円~2万円未満 | 2円/L引き |
1万円未満 | 1円/L引き |
注意点は、値引き単価の適用が月150Lまでであることです。
これには家族カードでの利用も含まれます。
そのため、本人・家族カードで給油量が月150Lを超えた分は値引きされません。
エネオスカードの選び方
それぞれの特徴は分かりましたが、実際にどのエネオスカードを選べばよいのでしょうか。
実際は給油価格や給油量、カード利用額などによって、お得額が異なります。
ここでは、給油価格を173円/Lとして、どのエネオスカードが最もお得かを計算しました。
(2023年11月20日時点のレギュラーガソリンの小売価格は全国平均で173.7円です。)
エネオスカードSがおすすめの人
エネオスカードSは以下のような人におすすめです。
- 年会費無料でエネオスカードを使いたい人
- 給油量が月40Lまでの人
エネオスカードSは、年1回のカード利用で次年度の年会費が無料です。
しかも、エネオスだけではなく、Apple Pay・QUICPay・ETCの利用も含まれます。
年会費を無料にするハードルはとても低いですよね。
そのため、年会費をかけずにエネオスカードを持ちたい人にはエネオスカードSがよいでしょう。
また、給油量が1ヶ月40Lまでの場合、エネオスカードSが最もお得です。
ただし、エネオスで洗車等すると、エネオスカードPの方がお得額を上回るケースもあるでしょう。
エネオスカードPがおすすめの人
エネオスカードPをおすすめする人は以下のとおりです。
- ガソリン値引きではない特典が欲しい人
- 給油量が月41L以上の人
エネオスカードPはポイントを貯めるカードです。
貯まったポイントはエネオスでのキャッシュバックの他に、商品との交換や他社ポイントへの移行も可能です。
そのため、ガソリン値引きとは違う特典が欲しい人はエネオスカードPをおすすめします。
また、月41Lの給油の場合、エネオスカードPは年会費を差し引くと、1年の節約額は1,145円分です。
これはエネオスカードSより年間161円がお得になる計算です。
ただし、エネオスカードPは、ポイントが還元されるのが1,000円単位であることに注意してください。
ポイント還元は、エネオスでの利用額1,000円につき30ポイントです。
そのため、利用額が1,000円でも1,999円でも還元されるポイントは同じ30ポイントです。
ポイントを損なく受け取りたいという人は、1,000円単位で給油しましょう。
エネオスカードCがおすすめの人
エネオスカードCはおすすめしません。
なぜなら、エネオスカードCはポイントが全くつかないためです。
値引き上限の月150Lを給油する場合を例に考えてみましょう。
この場合、給油料金を最大の7円/L引きにするためには、一般の買い物で月4万6,000円以上使わなければなりません。
以下の3パターンで支払った場合の年間お得額を比較してみました。
例)
給油価格:173円/L
給油量:月150L
一般の買い物額:月4万6,000円
支払い方法
①給油、一般の買い物ともエネオスカードP(買い物の還元率0.6%)
②給油、一般の買い物ともエネオスカードC
③給油はエネオスカードP、一般の買い物は楽天カード(還元率1%)
①エネオスカードP | ②エネオスカードC | ③エネオスカードP+楽天カード | |
年間お得額 | 1万937円 *1 | 1万1,225円 *2 | 1万3,145円 *3 |
計算詳細
*1 173円/L×150L=2万5,950円→750ポイント
750ポイント×12ヶ月=9,000ポイント(円)
4万6,000円×12ヶ月×0.6%=3,312ポイント(円)
9,000円+3,312円-1,375円(年会費)=1万937円
*2 7円引き/L×150L=1,050円
1,050円×12ヶ月=1万2,600円
1万2,600円-1,375円(年会費)=1万1,225円
*3 173円/L×150L=2万5,950円→750ポイント
750ポイント×12ヶ月=9,000ポイント(円)
4万6,000円×12ヶ月×1%=5,520ポイント(円)
9,000円+5,520円-1,375円(年会費)=1万3,145円
上のとおり、給油はエネオスカードP、他は楽天カードで支払う方法が最もお得になります。
このように、エネオスカードCはポイントが全くつかないため、給油価格が最大の7円/L引きとなってもトータルのお得額ではおすすめできません。
迷ったらエネオスカード診断をしてみよう
自分にはどのエネオスカードが合っているのか迷う場合は、エネオスカード診断をしてみましょう。
エネオスカード診断は必要な4項目を入力するだけで、自分にぴったりのエネオスカードを提示してくれるツールです。
必要な項目は以下の4項目です。
- 利用するエネオスでの給油価格
- 月平均のガソリン給油量
- エネオスでの給油以外(洗車やオイル交換)の月平均の利用金額
- 一般の買い物でのクレジットカードの月平均の利用額
診断は5秒で完了するほど簡単です。
一度試してみてくださいね。
エネオスカードのメリット
それではエネオスカードのメリットを見ていきましょう。
エネオスカードのメリットは以下のとおりです。
- エネオスでの給油でガソリン代がお得
- ロードサービスが付帯
- カーコンビニ俱楽部が5%割引
- レンタカーが10%割引
- EneKey(エネキー)と組み合わせてスムーズな支払い
順に解説していきます。
エネオスでの給油でガソリン代がお得
前述のとおり、エネオスカードで決済すれば、エネオスでのガソリン代が割引になります。
割引額は以下のとおりです。
- エネオスカードS:2円/L引き
- エネオスカードP:1,000円につき30ポイントが還元
- エネオスカードC:最大7円/L引き(1ヶ月のカード利用額7万円以上の場合)
ロードサービスが付帯
エネオスカードを持っていれば、車が故障したりトラブルになったりした場合に電話一本でロードサービスを呼ぶことができます。
対象車両は車両総重量3t未満の自家用4輪車で、一部離島を除く全国各地に対応しています。
無料のロードサービスの内容は以下のとおりです。
- レッカー車による移動(10kmまで)
- キー閉じ込み開錠サービス*
- バッテリージャンピング*
- タイヤパンク時の交換作業*
- 落輪時の引き上げ作業*
- ガス欠時給油作業*
- その他30分以内の作業
*30分以内の路上修理に限る
カーコンビニ俱楽部が5%割引
カーコンビニ倶楽部での修理代金が5%割引です。
ただし、この特典はカーコンビニ倶楽部本部より紹介を受けた店舗でのみ適用されます。
直接カーコンビニ倶楽部店舗へ行った場合は適用されないため、注意しましょう。
紹介を受けるためには、カーコンビニ倶楽部WEBサイト内からENEOSカーコン加盟店紹介サービス申し込みを行なってください。
レンタカーが10%割引
全国約1,000ヶ所のオリックスのレンタカーネットワークでのレンタカー料金が10%割引です。
オリックスのレンタカーネットワークである会社は以下の3つです。
- オリックスレンタカー
- レンタカージャパレン
- エックスレンタカー
EneKey(エネキー)と組み合わせてスムーズな支払い
EneKey(エネキー)はエネオスのクイック決済ツールです。
エネキーは手持ちのクレジットカードを紐付けて決済します。
エネキーをタッチするだけで支払いが済むので、財布からカードや現金を出す煩わしさがありません。
エネキーへのクレジットカードの登録はエネオスサービスステーションで行います。
私がお願いしたときは、ものの3分で終了しました。
エネキーを申し込むとガソリン代が割引になるキャンペーンも行っている店舗もありますよ。
まだエネキーをお持ちでない方は一度チェックしてみてください。
エネオスカードのデメリット
次に、エネオスカードのデメリットについてみていきましょう。
年会費がかかる
エネオスカードは3種類とも、1,375円(税込み)の年会費がかかります。
初年度は無料です。
また、エネオスカードSは、1年間に一度でもカード利用があれば次年度の年会費は無料です。
年会費がかかるのは嫌!という方はエネオスカードSをおすすめします。
保険が付帯していない
エネオスカードには一般的なクレジットカードに付帯されている各種保険が付帯されていません。
- 国内旅行損害保険
- 海外旅行損害保険
- ショッピング保険
旅行ではエネオスカードではなく、旅行用損害保険が付帯しているクレジットカードをメインに使うようにしてください。
また、ショッピング保険も付帯していないため、高額な買い物をエネオスカードで決済するのは避けたほうがよいでしょう。
エネオス以外でのポイント還元率が低い
エネオスカードSとエネオスカードPでは、エネオス以外の利用でもポイントが貯まります。
しかし、エネオス以外の利用でのポイント還元率は0.6%と低いです。
還元率1%の楽天カードや還元率1.2%のリクルートカードと比べると物足りないですよね。
あくまでもエネオスだけで使うカードと割り切ってしまう方がおすすめです。
【体験談】実際にエネオスカードPを年会費無料で1年間使った結果
それでは筆者の体験談についてお話しします。
筆者はエネオスカードPを利用していました。
1年間エネオスカードPを利用して貯まったポイントは2,400ポイントでした。
(筆者画像:2022年の実績)
(筆者画像:2021年の実績)
エネオスカードは3種類とも初年度は年会費が無料のため、まるまる2,400円がお得になったと言えます。
現在はエネオスを利用する機会が減ってしまったため、年会費が実質無料のエネオスカードSに切り替えました。
エネオスカードは初年度が無料です。
そのため、給油量が少なくても初めは高還元率のエネオスカードPを作り、次年度はエネオスカードSに切り替えるのもよいでしょう。
まとめ:エネオスカードのどれがいいかは給油量が重要
本記事では、エネオスカードのどれがいいかを解説しました。
結論、エネオスカードのどれがお得かは給油量によって変わります。
給油価格が173円/Lの場合だと、エネオスカードSは給油量が月40Lまでの人、エネオスカードPは給油量が月41L以上の人におすすめします。
ただし、給油価格によってもどちらがお得かは変わります。
また、エネオスには独自のガソリン値引きキャンペーンを行っている店舗もあります。
自分の給油量やよく行く店舗の給油価格を比較して、どのエネオスカードにするか検討してください。
どれがいいか迷う人は、とりあえずエネオスカードPを作るのもおすすめです。
初年度は年会費が無料のため、どれだけポイントが貯まるかどうか確認してみましょう。
その後、次年度はエネオスカードPを継続するか、エネオスカードSに切り替えるか考えてくださいね。
エネオスカードを利用して、日々の節約に少しでも役立ててください。
ライター名:FP2級保有ライター 司馬みつき
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