みなさんはブラック企業で働きたいと思ったことはありますか?
もちろん希望していた仕事以外でブラックな環境では働きたくないですよね。
ブラック企業の記載だけだと抽象的ですので、ここでは「長時間労働=ブラック企業」と定義づけします。
そんな長時間労働が当たり前の環境だった私のブラック企業体験談を記事でお話しします。転職活動中でブラック企業に入りたくないと考えている方の参考になれば嬉しいです。
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【体験談】なぜブラック企業に入ってしまったのか
上場企業であったこと、従業員数100名以上、今売上が伸びている業界という転職先として問題ない会社だと思ったからです。当時の私の転職の軸は「営業スキルを高めること」「無形商材の法人営業を経験すること」が軸にありました。その軸に合っていたことで納得のいく転職が出来たつもりでした。しかし、入社して約3ヶ月で辞めてしまうこととなります。なぜ短期離職になったのでしょうか。
【その1】入社直後の違和感
入社後、1週間研修期間に入ったのですが、すれ違う先輩方の顔が暗く澱んでいました。
すれ違い様に挨拶しても返してくれないことが多く、当初はこの会社の文化なのかと考えていました。
【その2】研修後、1日中400件から500件テレアポ
研修後すぐに目標を課され、1日400件から500件のテレアポを行いました。社長に対して電話をかけていくのですが、なかなか繋がりません。かなり大変でしたが、その時は定時には帰れていました。
【その3】ついに本配属に。配属後、チームの先輩とのランチで衝撃の事実を知る
入社して約1ヶ月で研修生を卒業し、配属となりました。そこで色々と業務の流れを教えてもらうため、チームの先輩とランチに行きました。そこで「ここから毎日夜中12時まで残業になるよ」「毎月入社しているが、毎月数人が辞めている」ということを聞かされました。
【その4】本配属後に業務多々により、月100時間を超える残業に
配属後すぐに案件が降り注ぎました。すぐにキャパオーバーになり、毎日残業することに。私自身、体力には自信がありましたが、ここまで日常の業務で疲弊するとは思いもしませんでした。
【その5】昨日まで仲良くしていた同期が翌日仕事を飛んだ
日曜日に一緒に飲みに行っていた同期が、月曜日に職場のどこを探しても見当たりませんでした。上長に確認すると精神を病んで辞めるとのこと。業務が終わり、その同期の家に行くと目が腫れていました。残業のしすぎで精神が病んでしまったようでした。
【その6】土曜日も仕事をしなければいけない状況に。当然サービス出勤
現場では残業をしても、残業時間を申告せず皆深夜まで残業していました。暗黙の了解で誰も上司に相談できない様子でした。しかし、そこまで仕事をしても終わらない業務量なので皆土曜日に出勤するか、自宅にパソコンを持ち帰り、作業していました。
会社の規則的に土曜日に仕事をすることは許されていないので、会社に黙って休日出勤していました。
【その7】身体共に疲弊し、仕事中吐き気が止まらない状態に。退職へ
そのような状況でも生活していかないといけないので、なんとか気力で仕事をしていました。体力には自信があったのですが、先に精神に異常をきたしました。
具体的な症状は、仕事中吐き気が止まらない、友人と電話すると明らかに元気がないと指摘される、疲れているはずなのに眠れないことがありました。
この状況下で仕事をしていくと心が壊れ、仕事もできなくなると判断し、退職の意思を伝えました。勤続期間は試用期間の3ヶ月でした。
残業が常態化してしまった2つの理由
読者の皆様の中にはこう思っている方もいるのではないでしょうか。
「あなた(記者)が仕事ができないだけではないのか?」
もちろん「私は仕事ができます!」と自信満々に反論するつもりはありません。
私だけ上記のような状況に陥っていれば、私の仕事が遅いだけと結論づけることができます。しかしながら、8割の従業員は私と同じように残業していました。ではなぜ残業が多いブラックな環境になっていたのでしょうか。
- 会社が従業員を大切に考えていない
大前提としては会社が従業員を大切に考えていないことにあります。毎月のように人が辞めていけば、新たに新しい方を入社させる体制です。人材の定着率などは考えず、あくまで順従な従業員が仕事を続けてくれれば問題ないと考えているようでした。実際に残業代を払って欲しいと上司に相談した方がいましたが、その場で難しいと拒否されていました。従業員を大切にしている会社であれば、このような即却下の話にはならないかと思います。
- 従業員の離職率が高いにも関わらず、新規案件を増やしていく方針
毎月のように数名辞めていく環境にも関わらず、経営陣は売上を伸ばすことに必死で新規の案件を断らず、案件を増やしていく方針でした。現場では退職者の引継ぎに加え、新規の案件も担当する事になりました。新規の案件を取らず、引継ぎのみであればまだ対応できる業務量でした。やっと引継ぎも終わり、新規の対応が終わったとしても次の退職者の引継ぎが入り、無限ループ化していました。現場の状況と経営陣の考えがマッチしていませんでした。
【転職者必見!】ブラック企業に対する対処方法3選
現在転職活動中の方に対して、ブラック企業に引っかからない方法を現在転職アドバイザーをしている私から3点お伝えします。
転職活動中の方の参考になれば嬉しいです。
- 上場企業=ブラックではないという固定概念を捨てる
私の体験談の中にもありますが、必ずしも上場企業=ブラック企業ではないとは限りません。中小企業にもホワイト企業はあります。
また、有価証券報告書などを読んで、財務状況が安定している=ブラック企業ではないということもありませんので、ご注意ください。
(実際私の勤めていた会社も財務状況は安定していました。投資家にとっては良い会社であったかもしれません)
- 口コミサイトの複数回答がある退職理由(ネガティブ理由)をチェックする
もし入社を検討している企業に口コミサイトが投稿されていた場合、退職の理由を確認してみてください。その中でネガティブな理由を中心にチェックしてください。私の勤めていた会社では、サクラの書き込みが存在していました。(良い理由がたくさん書かれていました)
口コミサイトではサクラの書き込みも存在しているので、複数回答のあるネガティブな理由は実際に働いている方の書き込みの可能性が高いので信憑性があります。
- オファー面談で現場の方と面談の機会をもらう
企業によっては内定を勝ち取った場合、現場の方とお話しできるオファー面談を設定できる可能性があります。
職場の雰囲気を入社前に知ることは大変大事なことですので、この機会に従業員の様子を観察してください。具体的には、挨拶に元気があるか(疲弊度のチェック)、職場が綺麗か(掃除もできていないほど忙しい)などです。
少しでも違和感を感じた場合は、入社を再度検討すると良いかもしれません。
まとめ
私は前職でオファー面談を行いましたが、現場の方とは会えず、人事の方としかお話できませんでした。
しかし、すれ違い様の従業員の顔が死んでいたこともあり、違和感は入社前からありました。
私の記事を通して、これから転職活動を始める方や転職活動中の方が無事転職が成功することを祈っています。
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