「ほったらかし投資のおすすめが知りたいな。投資したいけど、忙しくて時間がかけられなくて。投資が自動化できると聞いたから始めたい」
「投資初心者だけど、ほったらかし投資は始めやすいと聞いた。興味があるから、どんな種類があるか知りたい」
「収入も安定してきたから、投資で資産を増やしたい。ほったらかし投資は、自動でできると聞いたけど注意点ってある?」
そんな悩みを抱えていませんか?
結論をいいますと、ほったらかし投資は忙しい人や投資初心者におすすめです。
少額からでも始められ、投資の自動化が可能になります。
ただし手間がかからない反面、無視できない注意点もあるといえるでしょう。
この記事では、ほったらかし投資について
- おすすめ7選
- おすすめ制度
- 5つの注意点
を解説します。
この記事を読むことで、ほったらかし投資の運用方法が分かるとともに、将来に向けた資産形成の手助けになります。
ぜひ最後までお読みください。
ほったらかし投資とは【1万円程度で始められる】
ほったらかし投資とは、投資を始める前に環境を整えることで、始めた後は放置して自動的に資産を増やす方法をいいます。
環境を整えるとは、口座の開設や入金、月に何円積立するかなどを設定することです。
ほったらかし投資として代表的なのが、長期間にわたって継続して積立する積立投資です。
毎月一定の日に一定の金額を積立投資するため、取引する手間もかかりません。
値動きを気にして、投資のタイミングを見計らう必要もないでしょう。
投資が自動化できることから、忙しくて投資に時間が割けない人や投資初心者には、ほったらかし投資はおすすめといえます。
ほったらかし投資のおすすめ7選
ここでは、ほったらかし投資のおすすめとして、以下の7つを紹介します。
- 投資信託の積立
- ロボアドバイザー
- ソーシャルレンディング
- 不動産クラウドファンディング
- 不動産投資
- 株の自動売買
- FXの自動売買
1つずつ解説していきます。
おすすめ①:投資信託の積立【100円~】
投資信託とは、投資家から集めた資金を元に、投資のプロが株式や債券などに投資運用し、その結果として得られた利益を分配するという仕組みの金融商品です。
投資信託の積立は、ほったらかし投資のおすすめの1つです。
最初に投資する金融商品と毎月の積立金額を設定しておけば、あとは自動で積立購入されます。
積立購入した後の運用も、投資のプロにすべてお任せできます。
積立金額も、証券会社によっては100円から投資可能です。
少額から始められて、運用に手間がかからない投資信託の積立は、ほったらかし投資としておすすめできます。
投資信託には、インデックスファンドとアクティブファンドの2種類があります。
以下の記事では、インデックスファンドに5年投資して、70万円以上の利益を出した方の運用実績を紹介しています。
実際に投資信託の積立をしている人のリアルな声が見られるため、ぜひお読みください。
関連記事:インデックスファンドの実績を公開!5年間投資・運用したリアルな結果
おすすめ②:ロボアドバイザー
ロボアドバイザーは、AIを活用してポートフォリオ(金融商品の組み合わせ)の提案や運用などを行うサービスです。
ロボアドバイザーには「投資一任型」と「アドバイス型」がありますが、投資一任型はほったらかし投資が可能です。
基本的にポートフォリオを提案してくれるだけのアドバイス型に対し、投資一任型はポートフォリオの作成から買付、運用まですべてお任せできて手間がかかりません。
運用途中のリバランス(運用方針にあわせて投資配分を調整すること)にも、対応してくれます。
NISA(小額投資非課税制度)に対応しているロボアドバイザーもあります。
投資金額も1万円以下で始められるロボアドバイザーも多いため、おすすめのほったらかし投資といえるでしょう。
投資金額1万円以下で投資一任型、NISA対応のロボアドバイザーまとめ ・WealthNavi(ウェルズナビ) ・らくらく投資(楽天証券) ・ON COMPASS(オンコンパス) ・SUSTEN(サステン) ・SMBCロボアドバイザー(三井住友銀行) |
上記で紹介したサービス以外にも、ロボアドバイザーはあります。
以下の記事では、投資一任型、アドバイス型問わず8つのロボアドバイザーを紹介しています。
自分に合ったロボアドバイザーをお探しの際は、ぜひお読みください。
関連記事:ロボアドバイザーのおすすめ比較ランキング!選び方のポイントも紹介
おすすめ③:ソーシャルレンディング【1円~】
ソーシャルレンディングは、仲介業者を通してお金を借りたい企業に貸し付けて、運用で生じた利益を得る融資サービスをいいます。
貸し付けたお金は企業に一定期間、運用をお任せするため、ほったらかし投資が可能です。
ソーシャルレンディングのメリットは、投資信託よりも利回りが高い点や少額で始められる点です。
1円から始められるソーシャルレンディングもあります。
デメリットは、運用期間中は途中解約できないため資金が拘束されることや、貸付先の企業の倒産による貸し倒れなどのリスクがあることです。
過去に不祥事を起こして破綻したソーシャルレンディング業者もあり、貸し付けたお金が返還されない被害も出ています。(出典:東洋経済オンライン)
損をしないためには、貸付する企業や業者を見極める必要があるでしょう。
1円から始められるソーシャルレンディングまとめ ・Funds(ファンズ) ・AGクラウドファンディング |
上記では、1円から始められるソーシャルレンディングを紹介しました。
多くのソーシャルレンディングでは、1万円程度から始められます。
以下の記事では、ソーシャルレンディングで人気の業者7選を紹介しています。
業者ごとに特徴も違うため、興味を持たれたらぜひお読みください。
関連記事:ソーシャルレンディングで人気の会社を徹底比較!違いや特徴、おすすめの理由を解説
おすすめ④:不動産クラウドファンディング
不動産クラウドファンディングは、仲介業者が複数の投資家から資金を集めて、不動産を購入し、運用で生じた利益を得るサービスです。
不動産の運用や維持管理も業者にすべてお任せできるため、手間をかけることなくほったらかし投資が可能です。
1万円程度から始められることも、不動産クラウドファンディングの大きなメリットといえます。
一方、デメリットとしては、ソーシャルレンディング同様、途中解約できず、すぐに現金化できない点が挙げられるでしょう。
業者が倒産して、貸し付けたお金が返還されないリスクもあります。
不動産クラウドファンディングを始める際は、業者を見極める必要があるでしょう。
不動産クラウドファンディングを、実際に利用してみた人の意見に興味はありませんか?
以下の記事では、宅建士の資格を持った方の実体験を紹介しています。
興味を持たれたら、ぜひお読みください。
関連記事:【実体験】不動産投資クラウドファンディングをやってみた
おすすめ⑤:不動産投資
不動産投資は、マンションやアパートなどを賃貸として貸し出す目的で購入、運用することで、家賃収入を得る投資方法です。
不動産管理会社に賃貸の維持管理をお任せすれば、ほったらかし投資が可能です。
賃貸用物件を購入するなどの初期費用が必要ですが、入居者がいる限り毎月安定した収入が得られます。
入居者が定着すれば、長期的に安定した収入が見込めるでしょう。
賃貸用物件をローンで購入した場合も、家賃収入でローンの返済が可能になります。
デメリットとしては、入居者がいないと家賃収入が得られないことや、自然災害などで物件を失うリスクがあることです。
多くの人が住みたいと思う立地条件や災害に強い地域条件などを考慮して、賃貸用物件を購入する必要があるといえます。
おすすめ⑥:株の自動売買
株式の自動売買ツールを利用すれば、ほったらかし投資が可能です。
事前に銘柄と売買タイミングを設定することで、購入から売却までツールが自動で運用してくれます。
自動売買ツールが自動で運用してくれるため、値動きや時間を気にする必要もありません。感情に左右されることなく、自動で取引できます。
ただし、すべての証券会社などが自動売買ツールを提供しているわけではありません。
株の自動売買でほったらかし投資をするには、自動売買ツールを提供している証券会社などを選ぶ必要があるでしょう。
株の自動売買ツールを提供しているサービスまとめ ・auカブコム証券 ・オートレ225(SBI証券) ・iSPEED(楽天証券) ・Trade Stand(トレスタ) |
おすすめ⑦:FX(外国為替証拠金取引)の自動売買
FXと聞くと、難易度が高いと思うかもしれません。
しかし株式と同様に、自動売買ツールでほったらかし投資ができます。
株式投資は売買できる時間(9時~15時)が決まっていますが、FXは24時間売買可能です。
自動売買ツールを利用すれば、機会を逃すことなく取引できるでしょう。
事前に設定したルール通りに取引するため、感情に左右されることもありません。
なおFX取引には、ある程度の知識が求められます。
投資初心者がFXの自動売買を始める場合、事前に設定された使いやすいツールの利用をおすすめします。
株の自動売買同様、利用の際はツールを提供している証券会社などを選ぶ必要があるため、注意しましょう。
FXの自動売買ツールを提供しているサービスまとめ ・松井証券FX ・みんなのシストレ ・トライオートFX(インヴァスト証券) ・iサイクル2取引(外為オンライン) ・ループイフダン(アイネット証券) |
以下の記事では、初心者が実際にFXの自動売買をやってみて、利益を出した体験談を紹介しています。
FXの自動売買に興味を持たれたら、ぜひ読んで参考にしてください。
関連記事:【体験談ブログ】FX自動売買やってみたら初心者でも稼げた話【年利10%も可能】
ほったらかし投資におすすめな制度【NISA、iDeCo】
NISAやiDeCoといった制度は、ほったらかし投資に向いています。
ここでは、NISAとiDeCoについて解説します。
NISA(小額投資非課税制度)【新NISA】
(画像引用元:金融庁|NISA特設ウェブサイト)
NISAは長期運用に適した制度なため、ほったらかし投資におすすめです。
NISAとは、2014年から開始された「少額投資非課税制度」です。
通常、投資で得た利益には、20.315%の税金がかかります。
しかしNISAを活用すれば、利益が一定の金額まで非課税になり、お得に投資できるようになります。
2023年までは「一般NISA」と「つみたてNISA」の2種類に分かれ、併用はできませんでした。
しかし2024年から開始された新NISAは一本化され、新たに「成長投資枠」と「つみたて投資枠」が設けられるなど制度が大きく変更されました。
口座開設期間や非課税保有期間も2023年までは期限が設けられていましたが、新NISAは期限が撤廃されて無期限化されたため、さらに長期運用しやすくなったといえます。
2つある枠のうち「つみたて投資枠」は、長期運用を想定しており、ほったらかし投資に最適です。
つみたて投資枠で購入できる商品も、金融庁の条件を満たした投資信託のみとなります。
NISAは通常の積立と同様に、購入する投資信託と積立金額を事前に設定しておけば、あとは自動で積立購入されます。
ほったらかし投資向けの制度といえるでしょう。
iDeCo(個人型確定拠出年金)
(画像引用元:iDeCo公式サイト)
iDeCoもNISA同様、ほったらかし投資に向いている制度です。
iDeCoとは、私的な年金制度をいいます。60歳以降に、年金もしくは一時金として受け取り可能です。
iDeCoもNISA同様、事前に購入する金融商品を選んで、毎月の積立金額を設定すれば、あとは自動で積立されます。
運用中に得られた利益も非課税です。
積み立てた金額も所得控除の対象となり、節税しながら投資できます。
iDeCoは、年金制度ということで60歳までは原則、資産は引き出せないことから、長期運用を大前提としています。
ほったらかし投資向けの制度といえるでしょう。
以下の記事では、iDeCoが向いている人とやらないほうがいい人を紹介しています。
自分がiDeCoに向いているか否かが気になる場合は、ぜひお読みください。
関連記事:iDeCoをやらないほうがいい人とは?向いている人も紹介
ほったらかし投資の5つの注意点
ほったらかし投資のおすすめや制度を紹介しましたが、無視できない注意点もあります。
注意点として挙げるのは、以下の5つです。
- 短期間で大きな利益は出せない
- 元本割れの可能性がある
- 余剰資金で始める
- 短期間の値動きは気にしない
- 投資状況を定期的に確認する
1つずつ解説していきます。
注意点①:短期間で大きな利益は出せない
ほったらかし投資では、短期間で大きな利益は期待できません。
ほったらかし投資は、積立による長期運用を前提にしています。
少額からでも始められるため、大きな利益を出しにくいといえるでしょう。
ほったらかし投資は、積立金額の利益に対して、さらに利益がつく複利の積み上げで資産形成することを目的としています。
利益が出るまで、少なくとも半年から1年以上かかると考えたほうがよいでしょう。
注意点②:元本割れの可能性がある
元本割れは、投資につきものです。
ほったらかし投資も同様に、元本割れの可能性があります。
基本的にローリスクですが、絶対に元本が保証されるものではありません。
1円でも元本割れを避けたいという気持ちがあれば、投資そのものに手をつけないようにしましょう。
なお元本割れは、長期運用することで避けられる傾向にあります。
ほったらかし投資を続けて、元本割れのリスクを減らしていきましょう。
注意点③:余剰資金で始める
投資全般にいえますが、余剰資金で始めることが基本です。
生活費にまで手を出してしまうと、損失があった際に家賃などの定期的な支払いや急な出費に影響が出ます。
支払いのために借金する、といった最悪の事態を招く可能性もあるでしょう。
なお、余剰資金であっても全額投資するのではなく、少額から始めることをおすすめします。
余剰資金のなかの余剰資金で投資するイメージです。
少額から始められるほったらかし投資であっても、生活費にまでは絶対に手を出さず、余剰資金で投資しましょう。
注意点④:短期間の値動きは気にしない
投資を始めると、誰であっても投資先の値動きは気になるものです。
ちょっとした値動きで、一喜一憂するときも多くあるでしょう。
しかし、ほったらかし投資で長期運用する場合、短期的な値動きは誤差の範囲といえます。
一番重要なのは、運用が終了して利益が確定したときです。
利益が確定するまでは、値動きを気にする必要はないといえます。
注意点⑤:投資状況を定期的に確認する
ほったらかし投資とはいえ、完全に放置することは避けるべきです。
利益が出ていた場合は良いですが、損失が出ていた場合、放置し続けるとさらなる大きな損失につながります。
可能であれば月1回、少なくとも半年に1回は確認することをおすすめします。
定期的に確認することで、想像以上の損失が出ていた場合や、利益が見込めない場合に投資先を変更するなどの対策が早期に取れるでしょう。
例えば、10%損失が出たら損きりだけど売却する、といった自分独自のルールを決めておくと対策しやすくなります。
損をしないためにも、投資状況は定期的に確認しましょう。
まとめ:ほったらかし投資で資産形成しよう
この記事をまとめると、以下のとおりです。
- ほったらかし投資で、投資の自動化が実現可能
- NISAやiDeCoは、ほったらかし投資に向いている制度
- ほったらかし投資のおすすめできるは、以下の7つ
- 投資信託の積立
- ロボアドバイザー
- ソーシャルレンディング
- 不動産クラウドファンディング
- 不動産投資
- 株の自動売買
- FXの自動売買
- ほったらかし投資の注意点は、以下の5つ
- 短期間で大きな利益は出せない
- 元本割れの可能性がある
- 余剰資金で始める
- 短期間の値動きは気にしない
- 投資状況を定期的に確認する
ほったらかし投資は少額からでも始められ、運用も自動化できます。
忙しくて投資に時間が割けない人や投資初心者におすすめです。
この記事を参考に、ほったらかし投資で将来に向けて資産形成しましょう。