面白い資格にはどんなものがあるの?
こんな疑問にお応えする記事です。
日本には、国家資格と呼ばれるものが「293」、民間技能審査事業認定制度による資格は「134」とされているようです。
さらに検定もあり、それを含めると「3,000以上」もの膨大な数があり、とても把握しきれません。
他のサイトでは「50選」「100選」などを掲載しているものも見かけますが、それでも把握しきれないでしょう。
そこで今回の記事では「面白い」を3つのテーマとしてとらえ、それぞれ5つずつ紹介していきます。
参考になれば、うれしく思います。
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1ヶ月で取れる国家資格
国家資格といえば、「医師」「弁護士」「公認会計士」など非常に難易度が高いイメージがあります。
勉強時間は3,000~5,000時間必要とされ、それだけでも大変。
ですが、実は1ヶ月の勉強だけで取れる国家資格もあります。
ITパスポート
ITに関する基礎知識があることを証明する国家資格です。
年間20万人が受験。
合格率は50%前後。
小学1年生の児童が合格した例もあります。
IT関連の資格はたくさんありますが、ITパスポートはそのファーストステップの位置づけです。
ですからこれからITの知識やスキルを高めていきたいと思っている方には、最適な国家資格といえるでしょう。
ITパスポートについて調べていると、「ITパスポートは意味がない」と批判されていることがあります。
また「ITパスポートを取れば就職に有利となる」という意見も見られます。
この両方が的外れでしょう。
前述の通り、ITパスポートは「ITに関する基礎知識があることを証明する国家資格」。
どんなものでも基礎が大事ですので、意味がないことはありません。
あくまでも基礎なので、就職となるとさらなるレベルアップが求められます。
(参考:試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構)
(参考:ITパスポート試験)
危険物取扱者乙種4類
危険物取扱者は、消防法で定められた「危険物」の取り扱いや管理などに必要となる国家資格です。
一定数量以上の危険物を貯蔵する施設では、有資格者を配置する義務があります。
つまり、絶対に資格を持っている人がいる状態にしてください、といわれている資格。
危険物取扱者の中でも有名なのが、「危険物取扱者乙種4類」。
理由は、ガソリンスタンドの運営に重宝されるから。
必ず必要とされますし、持っていると給料もアップもありえます。
ですがそれは今までの話。
今後はガソリン車からEV車へと移行していく予測がされています。
それにともない、ガソリンスタンドの数は縮小していくでしょう。
ただし、「危険物取扱者乙種4類」が義務づけられているのは、ガソリンスタンドだけではありません。
石油貯蔵タンクを持つ企業、化学工場、タンクローリーを使う職場、ビル管理など。
需要は多岐にわたります。
取得が比較的かんたんな割には、用途の広い国家資格といえるでしょう。
(参考:危険物取扱者試験)
実際の体験談はこちら:

FP技能士3級
FP(ファイナンシャル・プランナー)とは、ひとことで言えばお金に関するアドバイスの専門家です。
家計・金融・税制・ローン・保険・教育資金・年金など、幅広い知識が求められます。
日本は経済大国の割には、お金に関するリテラシーが低いのが現状。
貯金と保険しか、知りません。
ですが、新NISAもはじまり、お金に関する意識が変わろうとしています。
今後、FPの需要も増えていくでしょう。
将来性のある国家資格といえます。
ただし、就職する場合や本格的にFPの仕事をする場合は、2級以上の取得が求められるようです。
(参考:ファイナンシャル・プランナー(FP)とは | 日本FP協会)
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登録販売者
登録販売者は、比較的副作用の少ない2・3類医薬品の販売が可能となる国家資格です。
医薬品を販売するドラッグストアやコンビニなどが主な職場となりますが、調剤薬局でも働くことは可能。
処方箋を扱う場合は薬剤師ですが、それ以外の一般薬品の販売や薬剤師の補助などはできます。
今後日本は人手不足になると予測されていますので、もっていると重宝され単価アップも期待できます。
人手不足では、パート・アルバイト・高齢者なども積極的に採用していかないとお店の運営ができません。
そのため資格取得者は優遇され、自分の求める働き方に合った職場を見つけやすくなるでしょう。
(参考:登録販売者.com)
フィットネスクラブ・マネジメント技能士3級
フィットネスクラブ・マネジメント技能士は、2017年に認定された新しい資格。
健康に気を使う人が増え、スポーツジムやヨガ教室に通う人が増えました。
それにともない、供給側も乱立。
中には怪しいもの、いいかげんなものもあり、トラブルも増えたのが現状。
フィットネスクラブ・マネジメント技能士は、業界全体のクオリティやレベルアップを目的にはじまりました。
健康に関することがらは老若男女誰もが関心があり、さらにリテラシーの高い人ほど意識も高い。
フィットネスクラブの仕事は質の高いユーザーと関わりがもてる仕事でもあり、将来有望です。
将来性が高い割には、フィットネスクラブ・マネジメント技能士はまだ認知も低い。
今が狙い目の資格かもしれません。
(参考:フィットネスクラブ・マネジメント技能検定)
補足
・本当に1ヶ月で取れるのか?
ここはどうしても個人差があります。
2週間の勉強で取れる方もいれば、3ヶ月かかる方もいるでしょう。
あくまでも、目安です。
・1ヶ月で取れる資格に意味はあるのか?
あります。
資格の有望さは勉強時間ではありません。
国家資格である「食品衛生責任者」は、1日の講習で取得できます。
また資格を取得する場合は、比較的難易度の低いものからはじめて、徐々に難易度を上げていくのも良い方法です。
特に勉強に慣れていない人・勉強に苦手意識がある人は、かんたんな資格からはじめたほうが良いでしょう。
遠回りになるかもしれませんが、挫折しにくいといえます。
こんな資格あるの?珍しくて面白い資格
ここではちょっとびっくりするような、珍しい資格をご紹介。
資格というよりは、検定が多い傾向です。
ねこ検定
猫と過ごす時間がより良くなることを目指してはじまった検定。
初級・中級・上級とあります。
(※ 出典:ねこ検定 公式サイト)
温泉ソムリエ
すでに認定者2万8,000人超えの実績。
セミナーやツアーもあります。
(※ 出典:温泉ソムリエ)
ラーメンソムリエ
ラーメンが大好きで、ラーメンに関してはひとこともふたこともいいたい人はいるでしょう。
うんちくなどを話したい人も多いはず。
(※ 出典:ラーメンソムリエ協会)
日本ビール検定
通称「びあけん」。
1級・2級・3級とありますが、非常にうれしい企画も。
級に限らず、100点満点をとった人へは、びあけんが選定したビール1年分が進呈されます。(対象者が複数の場合は、山分け)
これだけでも、挑戦してみたくなりませんか。面白い資格ですよね。
(※ 出典:日本ビール検定)
掃除能力検定
掃除能力検定は、掃除能力を測定する技能検定です。
掃除する上での知識だけでなく、実技試験もある検定。
掃除というと自宅の掃除を思い浮かべるでしょうが、実はそれにとどまりません。
職務としての掃除はあり、ハウスクリーニングや外食産業・美容業界・ホテル業界でも活用できます。
掃除が得意な人・好きな人な人は挑戦してみると良いでしょう。
(※ 出典:日本掃除能力検定協会)
補足
検定には、趣味のものが多い印象です。
あらゆるものに検定試験がある、といってしまっていいほど存在しています。
好きなもの、得意なことがあったら、検定があるか調べてみると面白いかもしれません。
それがきっかけで新しい出会いがあったり、お金稼ぎにつながったりすることもあるでしょう。
将来性有望な面白い資格
ここでは、今後有望かもしれない資格を紹介していきます。
あくまでも独断ですが、参考にしてください。
ドローン操縦
ドローンを操縦する資格が国家資格となりました。
正式名称は、「無人航空機の操縦者技能証明制度(操縦ライセンス制度)」。
2022年5月から開始。
ドローンは今後さまざまな活用が検討されています。
需要があるとわかれば、人が殺到して、試験は難しくなり費用も高くなるものです。
まだ国家資格となったばかりの今のうちにはじめておくと、良いかもしれません。
(※ 出典:ドローンスクール東京【お台場本校・新宿・渋谷・横浜】|国家資格(免許)取得支援から点検業務まで)
(※ 出典:ドローンの国家資格「二等無人航空機操縦士」とは?ABOUT DRONE)
DIYアドバイザー
DIYの需要は増えています。
なんでも安価で買えてしまう時代だからこそ、自分でやることに意義を感じる人がいるのでしょう。
自分で家具などをつくるのと、買うのでは愛着が違います。
そんなDIYについてアドバイスできるのが、DIYアドバイザー。
具体的には、必要な材料や工具の使い方・選び方をアドバイスします。
ホームセンターの店員としての勤務や、講習会の指導員が主な仕事。
自分で講習会を開いても良いですし、YouTubeをやることで人気を獲得している人も見かけます。
(※ 出典:DIYアドバイザー試験案内 | 日本DIY・ホームセンター協会)
第2種電気工事士
住宅や小規模店舗の電気工事ができるのが、この第2種電気工事士。
需要は安定しており、必要がなくなることもあまり考えられない仕事。
電気は使えればよく、見栄えなどはあまり気にされることはありません。
そのために、比較的早く一人前となって稼げるのもこの仕事の特徴です。
お住まいの家の電気工事は、たとえ所有者であっても法律で禁止されているのをご存知でしょうか?
電気工事士に依頼するとなると、ちょっとしたスイッチの交換だけでも5,000円以上かかります。
自分でやればわずかに数百円です。
(※ 出典:第二種電気工事士試験 | ECEE 一般財団法人電気技術者試験センター)
資産運用検定3級:おすすめ
新NISAがはじまり、資産運用に興味を持ち始めている方もいるでしょう。
資産運用に興味を持ち始めたのでしたら、おすすめできるのがこの「資産運用検定」です。
資産運用をはじめる際には、投資に関する本を読んでみたり、雑誌を買ってみたり、YouTubeを見てみたりしている方も多いでしょう。
それはもちろん良いことなのですが、あれこれとやるよりは「資産運用検定」をやった方が手っ取り早い。
これは著者の体験談から申し上げられることですね。
前述のFP(ファイナンシャル・プランナー)は他人へのアドバイスを目的としていますが、「資産運用検定」はあくまでも自分自身が対象。
自分自身が資産運用していく上で必要となる基礎的な知識が身につくのが、「資産運用検定」です。
そのため、FP3級と比較しても難易度は低め。
ですからFP3級の取得をしようとしている人にも、とっかかりとして「資産運用検定3級」はおすすめできます。
(※ 出典:資産運用検定)
ESG検定
ESGという言葉をご存知でしょうか?
ESGとは、Environment(環境)Social(社会)Governance(ガバナンス・企業統治)を考慮した投資活動や経営・事業活動を指す言葉です。
(※ 出典:2.2.1 ESGとは何か 内閣府)
投資活動においても、企業の経営活動・事業活動においても、よりESGに配慮したものが求められる時代となっていくといわれています。
環境問題は今後も重要なテーマであることは、間違いありません。
ESGは今後大事な考え方ですので、今のうちから理解しておくと良いでしょう。
(※ 出典:ESGとは|簡単解説 | 野村アセットマネジメント)
まとめ
今回は、「面白い資格」について解説しました。
日本には多くの資格があります。
検定レベルになるとほぼ何でもありといってしまってもいいでしょう。
今回の記事では、以下の3つのテーマに絞って紹介しました。
- 1ヶ月で取れる国家資格
- 珍しい資格(検定)
- 将来性か期待できる資格(検定)
資格というと仕事のイメージがありますが、より趣味を楽しみ交流を深める手段として活用するのも良いでしょう。
今回の記事が何か参考になれば、うれしく思います。
(ライター:とーひー)
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