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転勤はデメリットしかない?転勤がある理由やメリット7選・デメリット7選を解説

「転勤ってデメリットしかないと思う。転勤の必要性を知りたい」

「初めて転勤の辞令が出た!転勤ってデメリットが多くない?メリットってあるの?」

そんな悩みを抱えていませんか?

初めて転勤の辞令が出た場合、転勤の必要性やメリット、デメリットを知りたいと思うとともに、不安を覚えることでしょう。

筆者は、前職が転勤族です。

職員が大体2年に1度、転勤か異動がある会社に勤めていました。

この記事では、15年ほどの前職の勤務で6回転勤した筆者が、経験を紹介しつつ以下の3つを解説します。

  • 転勤がある理由
  • デメリット7選
  • メリット7選

この記事を読むことで、デメリットしかないと思える転勤にもメリットがあると分かります。

転勤の辞令があっても、落ち込むだけでなく思い直すことも可能です。

ぜひ最後までお読みください。

転勤がある理由【企業にメリット有り】

社員からしたら、転勤にはデメリットしかないと感じるかもしれません。

しかし企業が社員に転勤を命じることには理由があり、具体的には以下が挙げられます。

  • 人材配置の適正化
  • 人材育成の促進
  • 組織全体の活性化
  • 生産性の向上
  • コンプライアンスの遵守 など

会社にとって大きなメリットがあるため、社員の転勤が行われます。

転勤のデメリット7選

転勤のデメリットとして、以下の7つを紹介します。

  • 引っ越し手配や作業、住所変更手続きが面倒
  • 金銭的負担が増える
  • 会社の仲の良い人と離れ離れになる
  • 友人や恋人と離れ離れになる
  • 仕事や人間関係を一から構築し直す必要がある
  • 家族の負担が大きい
  • 人生設計が立てにくい

1つずつ解説していきます。

デメリット①:引っ越し手配や作業、住所変更手続きが面倒

転勤のデメリットは、引っ越し手配や作業、住所変更の手続きが面倒なことです。

通常、転勤が決まってから、新居を探し出すとともに引っ越し業者の手配を行います。

特に3月~4月の繁忙期には引っ越しの依頼が多くなるため、早めに手配しないと予約が取りにくくなります。

予約が取れたとしても、割増料金が請求されるおそれがあるでしょう。

引っ越し作業も仕事とは別に、プライベートで行う必要もあります。

転勤ということで、引継ぎなど通常の仕事に加えて別の仕事をする必要もあるため、さらに大変になるでしょう。

また引っ越し前と後に、住所変更手続きが必要です。

住所変更手続きは法律(住民基本台帳法第52条)で定められており、罰金(5万円以下の過料)もあります。

転勤が決まるとやるべき作業が増えるため、面倒といえるでしょう。

転勤で引っ越しが多くなる転勤族は今後、賃貸住宅の入退去が増えるかもしれません。

以下の記事では、退去費用の高額請求を抑える方法などを紹介しています。

ぜひお読みください。

関連記事:退去費用が払えないとどうなる?放置した場合や払えないときの対処法5選などを解説

デメリット②:金銭的負担が増える

転勤のデメリットの1つは、金銭的負担が増えることです。

通常、引っ越し業者に支払う費用は、会社負担が多いといえます。

しかし引っ越しに伴って支払った費用全額が、会社負担になるわけではないでしょう。

旧居の清掃にかかった費用や新居までの交通費など、会社の支給規定を超えた分は自己負担になります。

さらには会社負担となった金額も、振り込まれるまで時間がかかる場合が多いといえます。

一時的に家計に影響が出ることには間違いありません。

会社負担となった費用が振り込まれたとしても、それ以外に支払った費用は戻ってこないため、転勤するたびに損をします。

転勤によって、会社負担となる費用以外にもお金を支払う必要があるため、大きなデメリットといえるでしょう。

デメリット③:会社の仲の良い人と離れ離れになる

転勤によって、会社の仲の良い人と離れ離れになることもデメリットの1つです。

筆者の今、思い出すと恥ずかしい前職での経験を紹介します。

筆者が就職後、最初に配属された部署で仲の良かった先輩が転勤になったときに、大泣きしたことがありました。

送別会のときのお話でお酒の影響もありましたが、本当に悲しくて泣いた覚えがあります。

上司からは、これから何度も転勤するから慣れて悲しい気持ちも湧かなくなるよ、と失笑され、恥ずかしい思いをしました。

筆者の極端な例を紹介しましたが、それまで頻繁に交流していた仲の良い人と離れることで悲しい気持ちを覚えることもあるでしょう。

しかし転勤を繰り返すことで再度、同じ部署に配属されることもあります。

筆者の初めての転勤先は、先に紹介した仲の良かった先輩の転勤先で、再び同じ部署に配属されました。

仲の良い人と離れるからといって、落ち込む必要はないといえるでしょう。

デメリット④:友人や恋人と離れ離れになる

転勤のデメリットは、友人や恋人と離れ離れになることです。

特に遠方に転勤となった場合、再会するにもお互いに相談して、日にちをしっかり決める必要があるでしょう。

今まで近くに住んでいた際は、気軽に会えていたかもしれません。

友人や恋人と会うことで、ストレス解消になっていたことでしょう。

気軽に友人や恋人と会うことが難しくなる転勤は、デメリットといえます。

デメリット⑤:仕事や人間関係を一から構築し直す必要がある

転勤で仕事や人間関係を一から構築し直す必要があることも、デメリットの1つです。

特に転勤回数が少ない場合に、苦労することが多いといえます。

転勤後の仕事が転勤前とは全く違う業務だった場合、それまでの知識が通用しないこともあるため、負担も大きくなるでしょう。

人間関係を一から構築し直すことも、ストレスになるといえます。

筆者の、転勤で人間関係の構築に苦労した経験を紹介します。

1回だけですが、筆者はその部署への転勤者が筆者1人だけという経験をしました。

人間関係が既に構築されているなかに入り込むため、最初のうちは話についていけず苦労しました。

仕事を覚え直したり、人間関係の構築でストレスがかかったりする転勤は、デメリットといえるでしょう。

デメリット⑥:家族の負担が大きい

転勤は結婚していて子どもがいる場合、家族への負担が大きくなります。

パートナーは今、住んでいる土地で今まで築いてきた人間関係がリセットされます。

環境も変わるため、ストレスがかかることでしょう。

パートナーも働いている場合、仕事を辞めるか単身赴任になるかを検討する必要があります。

パートナーが仕事を辞めて一緒に引っ越す場合、転勤先で仕事を探す必要もあるでしょう。

子どもについても、転校や転園を余儀なくされます。

転校や転園先で馴染めない場合、大きなストレスがかかることでしょう。

単身赴任するにしても、家族も一緒に引っ越しするにしても、転勤は自分だけでなく家族にも大きな負担がかかることには間違いありません。

デメリット⑦:人生設計が立てにくい

転勤が多いと、人生設計が立てにくくなります。

いつどこに転勤になるかが分からないため、例えば5年後に自分がどこに住んでいるか、どんな仕事をしているかを想像しても分からないといえます。

筆者も前職では2年ごとに転勤または異動しており、仕事の内容が変わることも多くありました。

自分は将来的に、この会社のどのポジションにいるのだろう、と不安を覚えたことも多くあります。

さらに30代になる頃には人によっては、マイホームの購入を考え始めるのではないでしょうか。

しかし転勤があることは、マイホームの購入を躊躇させる要因になるといえます。

たとえマイホームを購入したとしても、転勤があれば単身赴任となります。

せっかく高いお金をかけてマイホームを購入しても、ほとんど住めないことはストレスがかかることでしょう。

子どもがいる場合は、成長もなかなか見れないおそれがあります。

転勤によって人生設計が立てにくいことは、大きなデメリットといえます。

転勤のメリット7選

転勤にデメリットがある一方、さまざまメリットもあるといえるでしょう。

ここでは転勤のメリットとして、以下の7つを紹介します。

  • できる仕事の幅が広がる
  • いろんな経験が積める
  • 人脈が広がる
  • 嫌いな人から離れられる
  • いろんな地域に住める
  • 手当が出る場合がある
  • 物を減らせる

1つずつ解説していきます。

メリット①:できる仕事の幅が広がる

転勤のメリットの1つは、自分ができる仕事の幅が広がることです。

転勤先によっては、以前と分野が異なる仕事をする必要があります。

転勤の回数が少ないうちは新しい仕事に慣れる必要があるため、最初のうちは大変といえます。

しかし転勤回数が増え、会社のさまざまな業務を経験することで、自分のできる仕事の幅が広がるでしょう。

例として、以前はAという業務をしていて、今回の転勤でBという異なる業務に従事する場合を挙げます。

この場合、次の転勤でAの業務に戻った際、Aの業務にBで経験した視点を加えることができます。

Cという業務に転勤になった場合も、Cの業務にAとBの視点を加えることも可能でしょう。

転勤の結果、さまざまな視点を持てるようになり、新たなアイディアを生み出して会社の業績を伸ばせるかもしれません。

転勤によってさまざまな視点が持てて、自分のできる仕事の幅が広がることは大きなメリットといえます。

メリット②:さまざまな体験や経験ができる

さまざまな体験や経験ができることも、転勤のメリットです。

その地域の祭りやイベントなど、その土地でしかできない体験もできます。

グルメも楽しめるでしょう。

その土地の人と交流できますし、その土地ならではの仕事の進め方も経験できます。

筆者も転勤した土地で開催されたイベントに参加して、その土地の人との交流を楽しんだ経験があります。

転勤のメリットの1つは、転勤がない人と比べて、さまざまな体験や経験ができることといえるでしょう。

メリット③:人脈が広がる

転勤は人間関係の構築を一からやり直す必要がある反面、いろんな人と知り合えます。

最初は苦労するかもしれませんが、社内で人脈が広がるチャンスでもあります。

顔見知りが増えるということは、今後のコミュニケーションを円滑にすることができるでしょう。

場合によっては、社外の人とも人脈が広がるチャンスもあります。

筆者の経験ですが、上司がさまざまな会社の人とオートバイのツーリングクラブを結成したことで、参加させてもらったことがあります。

違う会社で年齢層もさまざまな人達と交流を持てたことは、非常に良い経験となりました。

自分の会社では当たり前のように思っていたことも、社外では違うということなども知れて刺激になった覚えがあります。

転勤には社内はもちろん、社外の人とも人脈が広がるチャンスがあることも、大きなメリットといえます。

メリット④:嫌いな人から離れられる

今の職場に嫌いな人はいませんか?

転勤は仲の良い人と離れ離れになる反面、嫌いな人から離れることができます。

人間、相性が合う合わないは当然あるため、嫌いな人と仕事することはできれば避けたいことでしょう。

筆者の前職は、職員が2年ほどで転勤または異動する会社でした。

嫌いな人と同じ部署に配属された際は「コイツとは長くても2年の付き合い。辛抱しよう」と、できるだけ前向きに考えていました。

筆者だけでなく、同僚も同じことを話していたくらいです。

転勤のメリットである嫌いな人から離れられることは、人間関係に悩んでいる場合に有効といえます。

もし職場で嫌いな人が当たりが強い人の場合、以下の記事を読むことで原因と対処法が分かるかもしれません。

職場の人との人間関係に悩んでいる場合は、ぜひお読みください。

関連記事:自分にだけ当たりが強いのは何故?原因と対処法【体験談あり】

メリット⑤:いろんな地域に住める【土地の縁で結婚やマイホームも】

メリットの1つは、転勤によっていろんな地域に住めることです。

筆者自身も、地下鉄が通っている大都市から車がないと生活が難しい地方の市町など、複数の地域に勤務した経験があります。

大都市での生活はもちろん便利です。

移動手段に困らないですし、娯楽や食事などにも困りません。

ただし、どこに行っても人は多いですし、空気もよいとはいえないでしょう。

筆者の前職の後輩は、地方の市町から大都市に転勤してすぐに喉を悪くしていました。

筆者は地方の市町に転勤したときは、大都市よりも不便でしたが、のんびりとした生活を送れました。

また筆者の前職の同僚のなかには、転勤をきっかけにその土地に住んでみて気に入ったことから、マイホームを購入した人もいます。

そのほか転勤でその土地の人と知り合って、結婚にまで至った後輩もいました。

転勤がなく、1つの場所に住み続けることは生活のスタイルを確立しやすいといえます。

しかし悪くいえば、マンネリ化しやすいといえるでしょう。

いろんな地域に住めることはマンネリ化を防げるため、転勤のメリットの1つといえます。

メリット⑥:手当が支給される場合がある

会社によって異なりますが、転勤によって手当が支給される場合もあります。

例えば、以下の手当が該当するでしょう。

  • 単身赴任手当
  • 住宅手当
  • 地域手当
  • 赴任地までの交通費
  • 引っ越し手当
  • 着後手当
  • 転園、転学手当 など

転勤によって単身赴任になったり、物価が高い地域に勤務したりなど、特別な事情が生じた場合に手当が支給される可能性があります。

手当は、会社が従業員の生活を守るために支給するものです。

転勤のメリットの1つは、転勤がない人と比べて給料が高くなり、金銭的に余裕が出ることといえるでしょう。

メリット⑦:物を減らせる

転勤によって、物を減らせることもメリットの1つです。

転勤による引っ越しは、デメリットにも挙げました。

しかし物を減らすことが可能なため、メリットにもなります。

筆者の例を紹介します。

筆者は就職して最初の勤務地では、社宅で3DKと広い部屋であったため、使っていない部屋に物を相当溜め込んでいました。

その結果、初めて転勤になった際は、物の片付けに時間が割かれて相当苦労した覚えがあります。

その後は、転勤のたびにできるだけ物を減らしていきました。

おかげで引っ越し作業が楽になり、自由な時間が増えました。

物を減らせることは、転勤の隠れたメリットといえるでしょう。

まとめ:転勤にもメリットはある

転勤にはデメリットしかないと思われるかもしれませんが、メリットもあります。

筆者も前職では6回、転勤しました。

転勤でいろんな地域に住んでイベントに参加したり、土地のグルメを味わったりして良い経験をしたと感じています。

もちろん、会社のさまざまな業務を経験したことで、できる仕事の幅も広がりました。

転勤前にはなかった、新しい視点を身につけることもできたと感じています。

筆者自身も最初、転勤にはデメリットが多いと考えていました。

しかし、この記事で挙げたメリットを考えることで、思い直した覚えがあります。

この記事を参考に、転勤への不安を解消していきましょう。

なお転勤に何もメリットを見出せない場合、転職も検討しましょう。

以下の記事で、おすすめの転職エージェントを紹介しています。

ぜひ記事を読んで、転職を成功させましょう!

関連記事:転職を成功させる!おすすめ転職エージェントの特徴と向き合い方について

  • この記事を書いた人

マネーリテラシー編集部

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